ICUHS Global Learning Programs

夏のSGHスタディーツアーは海外だけではありません。
今回は国内で開催されたスタディーツアーをご紹介します。

2015年7月22日~24日にICU高校の生徒、13名が栃木の那須にあるアジア学院に行ってきました。
ICU高校のSGHテーマは多文化共生ですが、アジア学院はまさに多文化共生を
実践している農村指導者養成学校です。

アジア学院のHPはこちら

毎年たくさんの留学生が世界各国から訪れ有機農業による自給生活を通じ、
農業・食・生命について学んでいます。

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アジア学院は世界の農村の人々が地域で自分たちの持っている地域資源や能力を共通の目的のために分かち合い、活用する最善の方法を見出しています。
今回ICU高校からの参加者はアジア学院のモットーである「共に生きるために」を胸に、農業を通じての学びを体験させていただきました。
以下、参加した生徒からの声です。

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Q1.今回のスタディーツアーに参加しようと思った理由はなんですか

・農業をやってみたかったのと自分の英語のスキルをあげたかったから
・様々な国、宗教、バックグランドの人たちと交流したかったから
・農業に興味があったから、農作業を通じて異文化交流をすることに関心があったから
・人種・宗教・国をこえて様々な人と交流したかったから
・ボランティア活動に興味がありなにか感じるものがあったため。また日本にいながらも外国人の方と一緒に農業体験ができるという貴重な経験ができるから
・もともとボランティアに興味があったから、英語をつかって色々な人と交流したかったから
・東京から近いところで、様々な国の人と交流できるということに魅力を感じたため。また自分もアジアの中の色々な国を尋ねたことがあったので、今のアジアの現状を知りたいと思ったため
・自然が好きで農業に興味があったから。英語を使うプログラムだったから
・農業をすることにとても興味があったし、その中でも私は有機農業に興味があったから。今までにも英語を使う場所が欲しかったところでこれをみつけたから
・自分で食べ物をそだてるのがどういうことが知りたかった
・アジアやアフリカの人々と一緒に生活できるのに魅力を感じた。行ったことのない未知の世界だったので話を聞くのが楽しみだった


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Q2.今回のツアーを後輩に勧めるとしたら、一番強調したい点はなんですか

・農業の厳しさや楽しさを身を以て体験できるプログラム
・命の大切さについて考えらえる点と様々な国の人と交流できること
・異文化交流といっても英語を話すだけでなく発展途上国からの生徒が多く彼らがなぜわざわざ日本にきて農作業を学んでいるかなど日本ではめったに触れることができないことを学べます
・今の自分たちの食生活を今一度考えなおすことができる
・自分が今まで思っていたことなどを改めて感じることができたり納得ができる説明をアジア学院の方がしてくれた点
・色々な国から来た人がいてその人たちの国の話など聞くことができて良かった
・農作業を通じて食べ物のありがたさがよく分かる場所
・アジア学院の人みんなにとって英語は第二外国語なので英語に自信がない人や地震がないけど実際に使ってみたい人でも安心して参加できる点
・いろんな国籍の人たちと触れ合えるということと、命の大切さが学べること。色んな国から来た人がいる、オーガニック農業の仕組みは面白い
・他のスタディーツアーにはない、英語で仕事というのが大きい。あとここまで発展途上国の方と話すことができる機会は少ないと思う
・すごく大変だけど自分のためになる
・世界観が広がること。アフリカやスリランカ、ベトナムなどの遠い場所で生きてきた人たちが生身のお話をしてくれることで全く違う生活をしている人たちがいるということが強く実感でき、アジア学院まできてこおして話していることは奇跡的だ思えた。またそうした人々と知り合うことでいつも生活でも視野が広がった


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Q3.学校自体が多文化社会であるICU高校の、SGHの共通のテーマは「多文化共生」です
今回のツアーと「多文化共生」を関連づけて、考えたことを書いてください

・多文化共生の中でコミュニケーションをとるためにはやっぱり「英語」がなくてはならないツールとなることを改めて実感しました。今回のキャンプでもみんな英語で会話をしていて私自身、英語が苦手なので少し他の人とコミュニケーションをとるのを拒んでしまうことがありました。今度は恥を捨てて英語でいろんな人と会話したいと思いました
・アジア学院で活動していた人々はみんな宗教、人種、国籍、バックグラウンドが違う中で相手のことを分かち合いながら一緒に力を合わせて農作業を、日々の日常生活をしていました。私たちICU生も様々なバックグラウンドを持つ人を理解しあい学校生活を送ることが多文化共生に繋がると思います
・アジア学院では様々な国が集いより良い農作業に向けて話し合ったり学んだり実際に体験したりする場所でしたそのため違う国同士でお互いの文化を理解しきれずぶつかり合うこともありました。しかしぶつかっても同じ屋根の下、やがて打ち解けていくのです。次第に進んで自国の紹介をし相手の意見を受け入れるようになったのです。さらに農作業の勉強であるため祖国で行っていた作物の耕し方も交換していくのでした。このようにアジア学院ではぶつかり合いながらも自分たちで他の文化を学ぼうとしそれらと共に生きてゆく環境があったのです
・アジア学院の人々は、19の国からきていてそれぞれのもつ文化・価値観も違っている。それらの壁を乗り越えて農業という共同作業つまり多文化共生をなりたたせるのは共通の目標とそれへの情熱、互いへの思いやりなんじゃないかと思った
・私がアジア学院スタディーツアーと多文化共生を関連付けて考えたことは積極的に自分らしくしていくことですなぜそう考えたかというと、アジア学院スタディーツアーで私が特に感じたのが積極性と命の大切さです。そしてその中で多文化共生と最も結びつくのは、積極性だと感じだからです。また多文化共生とは私が思うにグローバルと少し似ているのではと思いました。そう考えたときにお互いの違いを認め合いながらその中で自分らしさまた積極的に物事をこなしていくことが大事だと考え思ったからです
・夕食のときにアジア学院に通っている生徒さんやボランティアの人々などと一緒に食べたのですが、色々な国の人がいて色々なその国について話してくれました。その時に他の人たちが驚いたりびっくりしたりしてすごく楽しそうに質問を聞いたりしていてそれぞれの国の文化を認めあってるなと思いました。そのような多文化共生が楽しそうでみんな自分の国を誇りに思っていていいなと思いました
・実際にアジア学院の学生さんと話して分かったことが、お互い尊重しあうことが多分か共生へとつながるということです。彼女はアジア学院にきたときは英語もしゃべれなく苦労したそうですが他の学生さんのつたない英語を聞いて安心したそうです。皆それぞれ違うバックグラウンドを持つという点ではICUもそうだと思います。相手を尊重することによってより平和な社会がつくれると思います
・アジア学院には様々な国の人たちが一年間一緒に暮らして自分たちの経験を教え合いながら勉強、生活しているのが多文化共生だなと思いました。お互いの意見を言い、話し合うことでよりよいものが作れるのではないかと思います
・アジア学院には色々な背景を持った人たちが一つの場所で共存、共生しています。ICUHS以上に多文化でそれぞれが違う言語を話し、英語を共通言語として大変だろうけど、皆充実していました。自分の苦などものともせず、それ以上の夢や使命を果たすために言語の壁を乗り越えてゆく、とても強く芯がぶれてないひとたちが集まっていたなと思います。多文化共生は難しいことだからこそ、課題になっていることだと思います。外国人が少ない日本では、直面することが普段の生活であまりないでしょう。だから真剣に考える機会もあまりないけれど、それがそのまま実践されていたのがアジア学院でした。国が違う人々がたくさん集まって、一緒に農業をしていました。みな楽しそうに、笑いながら過ごしているのをみるのが多かったです。学院内にはあちらこちらに外国の文化を感じさせる多様なものが沢山あって誰もそれを互いを否定するようなことはしません
・アジア学院のスタディーツアーは本当に多文化共生でした。先進国からのボランティアはもちろん、発展途上国からの学生たちなど今回だけで19カ国からの人々が全員でそこに共生していました。私はどの文化にも特徴があってそれは尊重されるべきだと学びました。ベジタリアンの方向けに卵料理をつくりその中でもムスリムの方のためには特別のチキンを入れるためにまたアレンジしたりと色々な工夫をこらすことができたときにもとても喜びを感じました

生徒達がこのスタディーツアーを通じて学んだことを詩で表現してくれたのでいくつかご紹介します。


・カメラ越し 向き合う命の大切さ 「共に生きる」 世界をつくる大切さ
混じり合う 人種と関わる大切さ 大事なものを忘れていたことを 思い出す 2泊3日の学院生活


・こんなにたくさんの雑草たち ぽいっと箱に入れるだけ すぐには使えないけれど いつか必ず生まれ変わる 尊い命の源に


・汗流し 死ににも狂いで 草を刈る

・太陽の下 青い空の下 蝉の声の下 今日も私は草を抜く

・においもハエも そこに命がある証拠 命と命をつなぐ その最前線が農業

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