昨年の終業式から今年の始業式にかけて、ICUHSの卒業生また大学教授をお招きしSGH特別講演会を開きました。
お話をしてくださったのは下記の方々です。
●Organisation for Economic Co-operation and Development(OECD)経済協力開発機構 Development Co-operation Directorate 宮本香織さん(ICU高校 一期生)
「Building a Career in a Globalised World」
●Glocalみたか代表 三鷹市役所職員 角間裕さん、松本奈々子さん、他ICUの留学生の方
「"留学生"と"地域"をつなぐ~かけはしとしてのICU高校生の可能生」
●外務省 国際法局国際法課海洋室 首席事務官 山田和美さん(ICU高校 八期生)
「外務省高校講座」
●東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授 粟田博之先生
「フィールドワークと文化人類学」
【OECD 宮本さん】
宮本さんは、国際機関で女性がキャリアを積むということについて話して下さいました。これからの働き方を考えるのにとても参考になった生徒も多かったようです。
~生徒の感想~
・国際機関で働いている人の話は貴重で、携わった仕事について聞けて良かった。女性のキャリアが積めるというメリットが魅力的だった。
・あれほど国際社会で大活躍している人がICU卒で少し親近感が湧き、私も将来の目標をもっと明確に定め、彼女のように国際社会で活躍したいと思った。モチベーションになった。
・年を重ねても勉学に対する姿勢を高く持ち続けていることに対して感銘を受けた。
【Glocalみたか代表 三鷹市役所職員 角間裕さん、松本奈々子さん、他ICUの留学生の方】
~生徒の感想~
・地域と世界、一見対極にあるように思えるものをつなげるとは、新しく良いアイデアだなと思います。活動内容を聞き、とても興味深く面白そうだなと思いました。また、この活動の根本的な理念は、他のものごとを進める時にも大切な「自立」と「自律」を基本としているもので、私もこれからの将来で大切にしていきたいと思いました。
・ボランティア活動を通して地域の中でできること、もっと個人の違いを活かせるような日本を作り上げていきたいと思った。
・何か自分でできることを調べ、企画し、そして本当に実行するのはなかなかできることではないので、すごいなと思いました。このような活動によって地域に役立てるとともに、その地域や人々のことがもっと知れる良い機会だと思います。
【外務省 山田和美さん】
貴重な外務省のお仕事のお話。交渉をするうえで最も大切にしていることは、「相手から信用される人間でいること」という言葉が心に残りました。
~生徒の感想~
・今回の講演を聞いて,外務省は,よくテレビや新聞で見る外交的な問題に色々な所で関わっていて,日本のために,世界のために活躍している所だと知りました。また,外務省で働く人には,様々な能力が求められていて,大変で忙しい職業だと思ったけれど,それと同時にとてもやりがいのある仕事だと思いました。
・外交は,国同士の対話でもあるけれど,まず一人の人間と真摯に向き合い外交政策を考えていることが分かり大変な仕事だと思った。
・「日本」という国を背負って海外で戦っている講師のように,私も世界で活躍でき,「日本代表」として恥ずかしくないように大学で学んだり,ボランティアに参加していきたいと思います。
【東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授 粟田先生のお話を聞いた生徒の感想】
・人間は生物的違いはなく、文化の違いだから、文化をまず理解しなければいけないという話に改めて共感した。
・今まで自分達が普通だと思っていた環境から離れ、全く別の世界に自ら入っていくのはワクワクするものの、勇気と覚悟も必要なことなのですごいと思った。大変なことが沢山ある分、最初は分かり合えなかった現地の人達との絆が少しでも生まれる瞬間は、やっていて良かったと思えるのだろうなと思うとすごくやりがいのある研究なのだと思った。
・今日の話を聞いて、世界の色々な文化やその歴史に違いは多くあれどつながるものは必ずある、とういうことに改めて気づかされました。男女で分かれて暮らしている文化は特に興味深く感じました。いったいどういった理由や歴史があってそうなったのか、また、私たち日本人はなぜ分かれて暮らさないのか、というところさらに聞きたくなりました。
将来どうなりたいか、その為に今から何をしよう、ということを改めて考えさせてくれた機会になったと思います。
貴重なお話をして下さった皆様、誠に有難うございました。