ICUHS Global Learning Programs

7/15(水)、終業式の日に国際基督教大学のマーハ先生が講演会をしてくださいました。
その内容を少しご紹介いたします。

    
Multilingualism: Languages in Society

Dr. John C. Maher, Professor (Major: Media, Communication, Culture)
Department of Society, Culture and Media, ICU


blog9.JPG

blog 1.JPG


1.The origins of Language.
言語というものは生物学的であり社会的である。言語は脳の中枢に位置付けられるが、言語中枢は、音と意味を論理的に統制するものである。このような特徴を持つ言語は人間に固有と言える。私たちの先祖は、今から20万年前には、今よりゆっくりと、簡単な文法と語棄の言語を話していただろう。

Q1. What three types of language have humans developed in society?


blog2.JPG


2.The Tower of Babel and multiculturalism.

世界はどのように多言語的になったのだろうか。言語はどのように広がったのか?へブライ語の聖書には、「バべルの塔」の物語がある。この物語の中で、神は人間に対して怒り、人間を罰するためにさまざまな言語を与えて、互いの意思の疎通を不可能にしたのだとよく言われる。そうだとすると、多言語状態というのは、神の呪い、あるいは神からの罰なのだろうか。
紀元前612年から320年の頃、世界で一番大きな町だったと言われるバべル(バビロン)で塔を建てていた人々は、バベルのことしか知らなかった。
皆同じ言葉を話し、同じ文化しか知らず、皆同じ方向を向いて生きていた。塔は、単一言語主義、文化ナショナリズム、そして民族中心主義の象徴だったと言える。神は、彼らに多様な言語を強制し人間をバベルの外に行かせたが、これは、 新しい言語、文化経験をさせるためだったとも言える。
バベルの話は物語であるが、現代の現実の社会の言語の広がりを見ると、商取引、移民、また、戦争や占領、宗教、災害などを機に、言語は広がったり死んだりしている。力を持つ集団が特定の言葉を広げると、その言葉の地位が上がるというような現象も見られる。

Q 2. How many languages are there in the world?


blog6.JPG


3.Attitudes, beliefs, stereotypes, myths about other cultures and languages.

多くの言語が存在するため、人々には「イタリア語は美しい」「ドイツ語はきれいでない」といった、個々の言語へのイメージ、言語への態度を持つようになっている。世界の言語に対しても方言に対してもそのような態度が示される。「方言コンプレックス」を持つ人もいる。

Q3. What dialects do you speak? (NY English? Marseille French? Kansai-ben ?)


blog10.JPG


4.Transnational cultural networks.

世界のグローバリゼーションは「グローパルコミュニティー」をもたらした。音楽、食物/料理、インターネット、スポーツなどである。それぞれのコミュニティーは国を超えるものである。例えばサッカーサポーターはコスモポリタンであり、サッカービジネスも国を超えている。サッカーは、ポリエスニックなワールドスペースとなっている。

Q 4. Do you think you belong to some kind of global network? What languages do you use?

blog4.JPG

blog5.JPG