SGH4年目となる今年度は、昨年の学習発表会の形式を踏襲しつつ、さらに生徒相互の交流を実現することによって主体的な深い学びが達成することができました。
全体発表会のプログラムを昨年度よりも圧縮した上で、各教室にわかれて行うプログラムごとのプレゼンテーションを30分2コマで展開しました。
この日にむけて、全校教員がそれぞれのプレゼンテーションに2名ずつつき、生徒のプレゼンテーション内容や構成へのアドバイス、機材使用のサポートなどを行いました。
またホームルームにおいては、各学年・各クラスでそれぞれのプレゼンテーションごとの定員をさだめて、なるべく興味関心に応じて希望するプログラムに参加できるように事前調整を行いました。
当日のプログラムは下記の通りです。
Part1
SGH課題研究講座のプレゼンテーション
校長挨拶
各グループ一言PR
SGH課題研究講座の発表
Part2
各プログラムによるプレゼンテーション(各教室でマルチイベント方式)
Part3
報告会
各HRに帰って、各グループでそれぞれ聞いてきたプレゼンの報告をし合う。
その後、聞いたプレゼンについての感想と、他の生徒からの報告を受けて、考えたことを書いて提出
発表者一覧
SGH課題研究講座
宋慶齢青少年国際キャンプ
Student Global Leadership Institute
オーストラリア学校体験入学&ホームステイプログラム
ヤング天城会議
ベトナムスタディツアー
Stanford Pre-Collegiate International Institutes
Global Leadership Boot Camp
エチオピアスタディツアー アジア学院スタディツアー
数学セミナー
Glocalみたか
トビタテ留学
人権サークル模擬国連
World`s Scholar Cup
マリお手紙プロジェクト(JICA研修員)
アーチェリーインターハイ&国体
Mono-Coto Innovation
留学体験
プログラミングワークショップ
朝日新聞記者 坂本進さん
東京工業大学工学部大学院 海宝愼太郎さん
生徒の感想をご紹介します。
課題研究講座のプレゼンテーションについての感想や、あなたが思う「グローバル」、「多文化共生」について、自由に書いてください。
・今回の課題研究講座で良かった点は、いままでとは違い、ただ「グローバル」というだけで世界的な団体・企画などをプレゼンするのではなく、国内の話に目をむけていた点だと思う。日頃から自分は「グローバル」とか「多様性」を国外での活動などにあてはめることに疑問をもち、国内にもっと目をむけたら色々もっとあるのではないかと思っていたので、今回のプレゼンで国内のことを話してくれたのは、同志をみつけたような感じがして非常に嬉しかったし、大学にはいってから自分も今日のプレゼンみたいなことをしたいと思いました。
・私はこのプレゼンをきいてとても感動しました。こういう風にICU高校生は社会のためになっているのは知らなかったので、ホームレスの人達にスープを配ること、ゲストスピーカーを学校によぶことなどをしているのをきいて驚きました。このプレゼンを通じて先輩たちのように積極的にボランティアをしてみたいです。
・私にとって一番印象に残ったプレゼンは"Why do we meet homeless people?"です。私はこの話をきき、ホームレスに対しての見方が変わりました。彼らがホームレスの方々と触れ合うことで元気をもらった。学んだことがたくさんあるときき、私はホームレスという人々についてマイナスのイメージしかもっていなかったけど、恥ずかしいと思いました。本当にどんなことも実際にみてみないと、体験してみないと分からないと思いました。私は彼らの活動は本当に素敵で得るものがたくさんあると思いました。今回の話を踏まえ、これからは見た目などの外見だけで人を判断しないように心がけたいです。
・1つの視点からではなくさまざまな角度から考えることの大切さを学びました。自分では気づかないうちに色々な壁をつくってしまっていて、それでは多文化共生とはいえないなと思いました。これからは自分のもっている偏見を破って物事についてしっかりと理解していきたい。
・今回の発表をきいて私は言葉では言い表せないほど大きなものを受け取りました。その中で最も大きかったものは、人間の心の美しさです。自分の夢を追いかける希望、境遇の異なる人々を理解する「心」など、その他にも様々なことを学ぶことができました。そして、すべての発表者が人間として輝いているなと強く感じました。プレゼンテーションの仕方にも圧倒され、是非自分のものにもいかして参考にしたいです。「グローバル」「多文化共生」とはいったい何なのか、考えさせられました。ICU高校で生活しているというだけでそれらに該当するのか、私はそうとも限らないと思います。一人一人が自らその意味を見出していくことに意義があるのだと思います。素晴らしい発表をきくことができ、とても幸せな思いです。
各プレゼンテーションの感想
●宋慶齢青少年国際キャンプ
・発表している先輩が全員話しているときとても楽しそうでキラキラしていて充実した時間をすごしたいということが伝わってきました。多文化理解に最高な機会をもうけているのだなと思いました。来年はいってみたいです。
・日本の紹介をまずしていて他の国のこととかの紹介もあったという話をきいて中国にいってたくさんの国のことを知ることができるのはとてもよいことだと思ったし、それを通じて日本の良いところなどを再発見できたのではないかと思いました。内モンゴルにもいっていて自然とふれあいながら食事をも楽しんでいてとてもよかったなと思いました。個人的に気になったのは寝台列車で、私も一回は友達や知り合いなった人と寝台列車にのって、もっと親しくなれたらよいなと思います。プレゼンもわかりやすくて来年いきたくなりました。
・中国にいって色々な国の文化をしることができたといっていたので、私も来年いってみようかなと興味を持ちました。
●SGLI
・平和っていうことで、色々な人とコミュニケーションをとることによって知識を深め理解することを通じて平和を自分の周りからつくっていくことができるのではないかと思った。そしてそれはボランティアが一番よい体験だろうと学びました。
・違う考えをもっている人たちが一緒に一つのプロジェクトをやったり色んな目線からの意見をしれたりするのはとてもいい経験だと思いました。もちろん英語力の向上にもつながると思うし、行ってみたいと思いました。
・日本が9ヶ国の学生のうちの一員として参加するのは本当に意味があることだと思った。ハワイという場所で平和に関するプレゼンを行ったといっていたが、歴史において日本が真珠湾を攻撃して第二次世界大戦をはじめたという事実がある中で話すというのは、日本が平和に向かっていくうえで必要なことだからだと思う。実際に真珠湾に行って当時のことを経験した人々の話をきいたらしい。私はSGLIを体験した3人が、このプログラムに参加した後、自分の国にも目を向けてボランティア活動をしていく考えが素晴らしいと思った。
●オーストラリア学校体験入学&ホームステイプログラム
・世界平和という大きなテーマについてオーストラリアの同世代の人達からも意見がもらえたことは大きな糧になったと思います。これからの世代を担う上で必ず直面する問題であるので、これから自分も考えていきたいと感じました。
・オーストラリアの学生も日本の学生も国際平和についての目指す場所は同じだった。でもそこまでのプロセスの考え方は少し違ったから、そういうところにバックグランドが反映されていると感じた。
・先入観をもってオーストラリアにいったが現地では想像とは違った話をききました。世界平和について考えてみた時、現地のひとたちは他宗教についての理解がいるといっていましたが、ここで日本との違いが見えた気がします。
●ヤング天城会議
・日本人の高校生のなかでも地域によって様々な意見があることを知り、それを交流会やプレゼンによって共有するのはおもしろそうだと思いました。そういう会議に参加することで自分の視野も広がり、いい影響を受けることができると思いました。
・他県から参加した高校生との交流も素晴らしい機会だなと思いました。Isolatedな環境にいるからこそ他のバックグラウンドの人達との交流は大切だなと思いました。
・実際に私も東京にしか住んだことがなくて、狭い世界にいるなと感じることが多々あります、ただ、いきなり世界に目を向けて交流するのは一般生にとってはハードルが高くて国内であれば文化・言語の差もさほどなく交流できるので、自分も身近なところから世界を広げていこうと思いました。
●ベトナムスタディツアー
・とても濃いSGHの内容のように思えました。ベトナムでは貧しい子たちのために行う活動が多かったようで多文化共生を自分たちが恵まれているという環境を利用することにより他の貧しい国を助けるというとても素敵なSGHだと思いました。
・ベトナムは最近まで戦争がおこっていて、その細かいところまで展示しているところなどをまわっていて私たちは戦争に身近に感じることはあまりないのでそこに行っていくことができたというのは、戦争の悪いところとかを感じることができて、とても興味深かったです。後半ではフエの子供の家というところにいっていて、言語が通じない子どもとかとかかわっていて、ツアーに行った人達は言語が通じなくてもわかりあえることはできると言っていたので本当にそうだなと思いました。食べ物もフォーとか生春巻きとかとてもおいしそうでした。歴史的なことと今のベトナムの現状のことを学べていてよかったと思いました。
・ベトナムの歴史的なバックラウンドや現在の状況を知ることができてもっと知りたいとおもったし、人々と心を通わせる経験をしてみたいと思った。
●Stanford Pre-Collegiate International Institutes
・Stanfordに2週間留学にいき、カナダ、コロンビア、チリ、オーストラリアなど世界各国の生徒達と一緒に生活をした話をききました。オーストラリアの生徒が自分の国のことをとても愛しており、たくさん自分の国について語っていて自分は自分の国についてなにもわかっていないというところに共感できました。自分の国について知る大切さ、調べたりするより実際にいく、話をきく大切さが伝わりました。
・アメリカの大学に進学したいので、このプレゼンの内容をきいてすごくいい経験を逃したなと思いました。アメリカならではの生活やスタンフォードならではの授業の貴重さなどが伝わりました。そして普段絶対に交流できそうにない人達とかかわったことができたのがとてもうらやましいです。
・海外留学、進学に興味を持っていました。スタンフォードでは島をつくるプロジェクトなど、ここでのみ受けられる興味深い授業がたくさんあり、イベントや寮生活で多国籍の生徒と交流ができたと聞き、来年是非参加したいと思いました。英語力を保つだけでなく自分と思った考え方を持つ人と話し合い生活していくことも良い経験になると感じました。
●GLBC
・最高の時間を過ごせた。こうした議論を英語ですることは最終目標だが、それ以前に日本語でできる機会がほしい。興奮しすぎてうまくまとめられないが、次のGLBCは絶対に参加しようと思う。
・グループにわかれて10分、銃の数を半分に減らすアイデアをだそうということをやりました。その目的は具体的な結果よりも考えることを学ぼうということでした。私は気になることがあるとすぐにググってしまうので、情報が少なすぎてなにもできない、ここでネットで調べてから話したい、時間がないになってしまいました。
・初対面の人と不可能に思った課題を10分で考えることが難しかったですが、将来働くなかで不可欠な技術だと強く感じました。自分のグループでは十分なアイデアはでましたが時間がたりず、まとめがあまり出ませんでした。このような自分の意見をしっかり発言しながら他人の考えもしっかり聞くこと、そして全部をまとめられる能力がついたら良いと思いました。
●エチオピアスタディツアー
・参加した人は、エチオピアの人々は外から人々をうけいれてくれる広い心をもっていて貧富の差にかかわらず人として共に楽しんだり感情を共感したりできると言っていた。僕もそのような人をどんどん受け入れる心を持つことが大切だと思った。
・私が第一に感じたことは、幸せのかたちは決まっていないということです。エチオピアはどんな国かという質問にたいして、"beautiful"という言葉をいえるのはとても素敵なことだと思ったし、日本にはあまりないと思った。そしてエチオピアのこどもの将来の夢がある程度きまっているのを、自由がせばまれていてかわいそうと感じるか、将来のことを心配する必要がないととらえるか、それとも全く別の考え方をするかは人それぞれだと思いました。
・すごくすっと耳に入ってくるききやすいプレゼンだった。というのも参加者たちの言葉が純粋に心からでているものだからだと思う。アフリカという未知の場所に踏み入れることで現地の人のあたたかさに触れ、人種や国をこえた真のグローバル、多文化共生を学べていたのがうらやましいなと思った。
●アジア学院スタディツアー
・アジア学院に通っているみなさんと一緒に農業し、とった食材を食べて食の大切さを感じたといっていた。すべて英語で会話し、様々なアクセントをもった人と交流することができた。殺される前の豚をみてそれをたべることは残酷ではあるが良い体験だと思った。
・「貧困」ということについての話が印象に残りました。私たちが「貧困」で困っているのだろうと思っている国もその国の人達からしたらそうではないという話を聞き、私たちがその人達のことをどんなに考えても現地のひとたちの認識と差ができてしまうのだなあと思い、やはり現地の人の声を聞くことは大事だなと思いました。また現地の人の声を聞くだけでなく一緒に活動することでわかることもあるのだなと思いました。
・色々な国などからたくさんの人が来て、コミュニケーションをとり農業について知ることのできる良いプロジェクトだなと思いました。貧困とは目にみえるものだけでなく、心などのめにみえないところにもかかわっていることを学びました。
●数学セミナー
・パズルがおもしろい、頭をつかって楽しく学べる。天文学で星がたくさんあるのに私たちが目にしているのがごく一部であることに驚いた。
・数学ツアーで彼女らが体験したパズルをグループで解いてみた。多種多様なパズルをやってみて数式で表すことはできるのかと疑問が浮かんだ。
・数学や理科の広い世界を身近に感じることのできる科学館は素晴らしいなと思いました。よく「なんのために数学や理科を学ぶのか」という言葉をききますが、実用的な数学や理科、そして娯楽やパズルとしての数学や理科という非常に重要な側面があると思います。今回の数学セミナーはパズルがテーマで数学的なおもしろさやとけたときの快感があじわえてよかった。
●Glocalみたか
・グローバルな活動をしてみたいとは思っていても、そんな身近な地域に外国の人と触れ合える環境があるとは知らなかったのでこれから参加してみたいと思った。通訳は完璧ではないといけないのかと思っていたが高校生だからこそできることがあるということに納得した。情報ではなく、人間性も含めたコミュニケーションをとっていきたいと思った。
・現代文で言葉の勉強をしながら、これは会話をするときには役立つのかと考えた時があった。もちろん役にたつが、知っている必要はあるのかなと思った。実際アメリカの現地校で中国人の友達と会話していたとき、お互いつたない英語で会話をしていたが、問題はなかったし、逆にお互い自分の伝えたいことなどをどうにかして伝えようとして、仲が深まっていったのを覚えている。このプレゼンテーションでいっていた「プロの通訳よりも地元の高校生に通訳してもらうほうがよい」とはこういうことなのだと思った。一発で伝えたいことが伝わるよりも、色々と工夫して話し合うほうがお互いの人間性も感じとれていいなと思った。
・私はこのプレゼンを聞いて勇気がでました。GlobalとlocalをあわせてGlocal。それはまさにICUHSの生徒達にぴったりな言葉だと思いました。Glocalな企画が色々あってそれをしっていくうちに、私もなにか役にたてるのではないかと思えてきました。言語や文化が異なる人々と接する場をlocalな地域のやり方でおこなうという考えはすごいと思うし、私もそういう企画に参加できたらいいなと思いました。私たちICUHSの生徒達は帰国生が多く、何か国も体験している人達はこういう企画に向いていると思います。
●トビタテ留学(パラグアイ留学体験)
・言語力ゼロで南米やアフリカといった地の留学に挑戦しているのはすごいと思ったし、自分の価値観や考えをしっかりもっているのに感動した。パラグアイという日本とは全く別の環境のなかで、自分で考えを選択し、豊かな都市部の生活ではなく、地方のホストファミリーへ自ら行ったところに、自分だったら考えられないと思ったし、思ったことを行動にうつせるところを尊敬した。プレゼンもとても上手だったし、なによりドイツ人の先生の言葉に胸をうたれた。留学を通じて現地の人のあたたかさや命の大切さについて考えられているのもよかった。
・心の奥からすごくいいと思うよ!はっきりいうと、お前はなにをしているんだい?!(ってかんじになる、良い意味で)。人はいつ死ぬかわからない、明日でも今日でも死ぬ可能性はある、そんな人生で、見たいものを見る、知りたいことを知る、なんでもやりたいことをしないと若いうちに!僕は君と出会えてうれしいし、君が話す内容はいつもおもしろいよ!当たり前をみなおす、自分からそうするその行動力が誇らしいよ!人生もっと自分らしく生きようと思うよ、僕は!
・受験が近づいていくごとに自分がなにをしたいのか、と考えることが増えてすごく悩んでいました。将来なにをしたら幸せなのか、どんな生活がよいものかわからない状況です。今回の発表を聞いて自分の考え方が少し変わったと思う。今、自分はよい生活をしていて、すごく恵まれていることはよくわかっているがその反面、今の自分が幸せだとはいえない。幸せというものがよくわからなかった。裕福な立場からみると、お金があればいい、良い会社に就職することが大事だと言われる。将来、貧しい国へいって人々をたすけたいと思う人がいると発表中でも言ったように、私にもそれはただのきれい事のように聞こえてしまう。貧しいけど幸せをかんじている人はたくさんいるのに自分の幸せを押し付ける形になっているのかもしれないと思った。留学をして両方の立場、考え方をしって、貧しくても楽しそうにくらしている人もいるのだということが伝わってきた。本物を体験する、自分が経験することで、初めて自分の常識がくつがえされるものなのだと感じました。
●人権サークル/模擬国連(Human Rights Our Rights)
・人権とはなにか、と考えることができました。普段は考えることはないが色々学びました。
・あまり身近ではない人権をもう一度考え直すことができた。
・人権とは?と改めて聞かれたときすぐに答えられず難しいと思いました。日本では基本的には人権が守られており、当たり前のようになっているから気づくのが難しい部分もあると思います。しかし、そんな日本でもまだまだ自分の気づかないところでも、そしてメディアでとりあげられる機会がふえた人権問題があり課題はたくさんだとわかりました。発表してくれた方々の深い考え・意見にははっとさせられることもあり、参加して話をきけてよかったです。
●World`s Scholar Cup
・高校生でディベートや質問にこたえるこんなにすごい大会があることを知った。高校生のうちに世界のひとと触れ合い、意見やプレゼンを通じて大会で戦う経験ができてすごくうらやましかった。英語の能力やプレゼン力を高めたいと思った。
・500以上の国が参加する中にICUHSが入っていることはすごいと思った。メインテーマと6 subjectsをうまくリンクさせるのは難しいけれど調べた分だけ自分の教養になると思った。
・6教科も勉強しなければならないなんて絶対大変だろうなって最初は思っていたけど、プレゼンで本当に楽しかったと話していてパワーを感じました。
●マリお手紙プロジェクト
・私たちからすると勉強は必要なことで学校にくることはとても大事だけど、マリの子供たちはお金を稼がないといけないから学校に行ってもあまり意味がないと考え、学校に行かない人が多いことを知って驚きました。
・国際的に同じ水準の教育を同世代のこどもたちが受けられることはとても良いことだと思った。
・子ども達が職につくために、学問の教育ではなくマーケットなどでの生きるための教育を選んで将来学びたいという気持ちになる人が多いという問題を、子供たちが学びたいと思わせるという手段で解決するのが新しい考えだった。それが日本の学校に通う生徒からの学校の情報、魅力だけでも反映されるという考え方に日本の学校の恵まれた環境を感じた。
●アーチェリーインターハイ&国体
・インターハイや国体に出場するということの苦労や大変さが改めてわかった。やはりすごい成績を残している人というのはその分みえないところで努力しているんだなと思った。
・アーチェリーは自分とは遠い存在のようだけど、アーチェリーから学べることで私たちにも共通することがあるということ知りました。ここまで部活に勉強を両立できるというのはすごいと思いました。
・普段きけないことを聞けてよかったです。私もアーチェリー部に所属していて、国体やインターハイを目指しているので先輩の経験やアドバイスがきけてよかったです。なにより仲間が一番大事だっていうことを実感できました。私も今、他の40期の仲間や38,39期の仲間がいなかったらこんなにアーチェリーを楽しんでいないと思います。私はこれからも、先輩が言っていたように試合の成績が悪くて後悔しておわるだけではなく、ちゃんとその気持ちをばねにして次の目標にむかって頑張りたいと思います。
●Mono-Coto Innovation
・普段、こういうものがあれば良いなと思ってもそれを実現する術がないように思ってトライすることすらあきらめることがほとんどです。このプログラムは、企業も実現したくてもできていないことに新しい視点を高校生が加えて発展させていくという過程がとても魅力的だし、発表されていた二人もいきいきしていて、大学に入ったらこんなことがしたいというものをみつけチャンスをもらえた気がしました。
・僕はかかわりをもっていて、最終予選は実際に見にいったのですが、同世代の活躍は本当に素晴らしく自分自身すごい刺激になりました。尊敬できるひとががんばっているのは最高です!
・日常にあるものの概念を少し変えるだけで可能性がひろがるというのが、同じ高校生がおこなったプロジェクトをみて私たちの活動が世間に影響を与えられる世代になってきたというのを実感しました。企業と近づく未来の生活につながることをチャレンジしていて本当にすごいと思ったし、同世代の人々がこうやって活動していて尊敬します。
●留学体験(オランダからの留学生)
・オランダのことをよく知れた。ヨーロッパはどの国もおなじようなものかと思っていたが、独自の文化がちゃんとあるのだと知れた。聞かれるといつも迷ってしまう外国と日本の違いがしっかりとまとめられていて勉強になった。
・今回のプレゼンでオランダの生活について良く知れた。風がとても強いのは初めて知った。
・オランダは大麻と売春が合法なのに驚いた。世界で初めて同性愛結婚をみとめた国というのも知らなかった。
●プログラミングワークショップ
・プログラミングがSGHに入っている理由がわかってすっきりしました。グローバル化をすすめるにあたって、小さい子をはじめ幅広い層に浸透しないといけないというのにとても共感した。
・海外経験があるないにかかわらず、身近なことでも社会や国際的に貢献できるとわかった。自分の得意な分野などのことも世界に自分の学びの経験を共有し、発信することが重要だと思った。
・他のSGHプログラムのように自分から海外や世界のことについて自分個人として目を向けるのではなく、身近な近隣の小学校にプログラミングについて自分が学んだことを教えて、世界に貢献する人材を育てるというのは新しくて良いと思った。プログラミングについて学ぶだけでなく、子供たちにわかりやすく教えることのむずかしさもしれると思うので、私も一度いってみたいと思った。
●朝日新聞記者 坂本さん
・今日はお話してくれた坂本さんは主に事件や事故などの取材を担当されていた方で、実際に取材した事件の話をしてくださいましたが、普段記事から伝わらない現場の雰囲気などを知ることができ、貴重な機会になりました。
・情報をどのようにしてとっているのかとか、情報を見極めることの大切さについてのお話をきいた。ソースを大切にし、憶測では記事をかかないといっていたけど、安倍晋三記念小学校という報道がでたのはそれを本当に大切にしていたことなのかなって少し疑問に思いました。
・新聞記者というのは常に激しい競争の中に身をおいているのだと感じた。事件、事故の規模にかかわらずしっかりと信頼できる情報元からその事象についての情報をえなければならないというのは想像以上に大変なことなのだと知った。
●開発工学 海宝さん
・現地の人々と直接かかわって変えていくおもしろさややりがいを知りました。私に理系じゃないけど、開発工学に興味がもてました。
・自分の専門分野を持ち、それを極めて行動を起こすことが大切だとわかった。私は文系で開発工学を専攻することはないけれど、こういう活動をしているひとたちがいて理系もグローバルに活動していることを知り、視野を広げることができた。
・「自分の強みをどうやって世界で役だたせるか」という言葉が印象的だった。学んだことをいかすためには、世界にでてみたり団体の活動に参加してみたりするのもよいかと思った。
生徒から生徒が学ぶ、生徒が互いに学びあうという本校SGHの目指すスタイルが実現できました。
豊かな海外経験を持つ生徒、多様な個性を持つ生徒、高いポテンシャルで友人に発信することに喜びを持つ生徒、SGHプログラムで国内外での学びを体験した生徒らが、互いにそれぞれの経験と学びを交流させる一日となりました。