ICUHS Global Learning Programs

オンライン授業でスタートとなった3学期。校内での、またオンラインでのグローバルな活動は続きます! 

今回は、インド出身の国際的なジャーナリスト、プリヤンカ・ボルプジャリ(Priyanka Borpujari)さんによる講演とWriting Workshopの報告です。

現在ICU(大学)にあるロータリー平和センターにロータリー・フェローとして留学中のプリヤンカさんは、The Guardian、National Geographic、BBC、CNN、Al Jazeeraなどのメディアに寄稿し、IWMF Elizabeth Neuffer Fellowに選出されるなど、世界に認められたジャーナリストのひとりです。ICU高校でもジャーナリズム、特にプリヤンカさんも実践されているスロー・ジャーナリズム(Slow Journalism)に興味のある生徒たちが多いことから、プリヤンカさんの活動についてのお話を聞く講演会と、スロー・ジャーナリズムを実践するワークショップを行いました。対面での開催予定でしたが、これも急遽オンライン開催に変更です。

生徒によるスロー・ジャーナリズムについての説明の後、講演では、プリヤンカさんが住んだことのあるサラエボやニューヨークでの話、それからプリヤンカさんが2018年に参加した"Out of Eden Walk"の経験、そして、ジャーナリストとしての心得を中心に話してくれました。

"Out of Eden Walk"は、ピュリッツァー賞受賞のジャーナリストでナショナル・ジオグラフィック・フェローのポール・サロペック(Paul Salopek)が行っている活動で、人類の足跡をたどるべくエチオピアからアルゼンチン最南端までの3.3万キロを徒歩で旅しながら記事を書いていくという実践です。プリヤンカさんは、このうち、インド北部を歩くルート約1200キロを同行しました。

徒歩での旅のパッキング術は?旅のルートは?インドの様子は?プリヤンカさんが撮影した写真や地図を見ながら話がすすみます。
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ジャーナリズムに興味のある人、インドからの帰国生、コロナ禍の中で帰国した人、旅行や留学に行きたい人、海外での暮らしが懐かしい人...当たり前だった海外との行き来が容易でなくなった今、一緒に旅をしているかのようなプリヤンカさんのお話にくぎ付けになりました。
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話してくださったジャーナリストとしての心得は人生の心得でもあり、高校生の心にも響いたにちがいありません。

講演の最後には、2週間後に行われるWriting Workshopまでに各自が行うMini "Out of Eden Walk"の方法について説明。オンライン授業期間中でもできるよう、各自が自宅から駅までの通学路や、近所のよく使うルートをゆっくり五感を使って歩きながら感じたことを英語で書いてまとめるというお題が出ました。
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さて、2週間後...
Mini "Out of Eden Walk"を各自実践し、ライティングを事前に提出した参加者たちの書いたものを読みながら、プリヤンカさんがひとりずつフィードバックしてくれました。いろいろな角度からのプロの指摘に納得。「書く」ことへの関心やモチベーションが深まったワークショップでした。