ICUHS Global Learning Programs

2018年3月24日(土)、全国のスーパーグローバルハイスクール(SGH)の高校生たちが研究成果を発表し合う「全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会2018 SGH甲子園」が関西学院大学西宮上ケ原キャンパスで開催され、本校から生徒4名が参加しました。
参加した生徒2名に当日の様子などをきいてみました。

①参加したきっかけはなんですか。
・きっかけは学校や友人からの紹介があり、面白くて有意義なイベントだと思ったため参加しました。学校や友人からSGHの学校だけが集まって国際的な問題についてプレゼンをする大会があると聞いてこんな機会は高校生ならでは、もっと言うとSGH認定校であるICU高校ならではの機会だと思いました。私は海外に長く住んでいたこともありグローバルな問題には興味があり、模擬国連などに参加してきました。今回のSGH甲子園では私自身が国際的な問題に関して深く知れるだけでなく、日本の高校生が国際問題に対してどのような見方をもっているのか知ることのできる良い機会だと考えました。また、全国の高校生が関西に集まるという行事でもあったので、関西を始め全国の高校生とつながりが持てるのも魅力的だと思いました。


②どんなことについてプレゼンテーションをしたのですか。
・今回のテーマは「日本の国際貢献の在り方~国際協力と高校生~」です。国際協力をする上で日本の高校生がどのようなことを学んでいくべきかというのを研究しました。私も一緒にプレゼンをした相方もICU高校が主催したスタディーツアーに参加し、日本による国際協力に関心を持っていたためこのようなテーマにしました。
 日本国内では「アフリカ=貧困」、「国際協力=物資支援」というイメージが定着しているというところに着目し、私たちはどのようなことを通じてよりよい国際協力のあり方を学んでいくのかについて考えました。そこで元青年海外協力隊の方と連絡を取るなどして国際協力の現状を調べ、包括的で誰一人取り残さないような協力が重要であるということを学びました。そのため、私たちは高校生が学ぶべきこととして海外での学習機会を増やし課題を発見して、そして学校やNGOの枠組みを越した学習の協力を通じて課題の解決のために力を尽くすことが重要であると結論付けました。


③実際に参加してどうでしたか。
・参加したことで得た大きな収穫は国際協力に関する知識です。私はエチオピアにスタディーツアーの一環で訪れましたが、そこでもカバーしきれなかった部分もあったことに気付きました。それは国際協力に対して日本人がどう思っているのかといった日本人側の視点や、過去の国際協力に関することやSDGsが定められた今現在の国際協力に関することが挙げられます。日本でも継続的にニュースや本に触れていくなどして学び続けることが大事だと気づき、今回はそれができて良かったです。
また、日本全国の高校生とつながりを持てたことも大きな収穫だと思います。プレゼン本番の後に高校生交流会というものがあって、参加した高校生が自由に交流できる機会がありました。そこでは関西の高校生だけでなく、宮崎や徳島といった東京ではあまり出会う機会がないと思われる県の高校生とつながりを持つことができ、たった1時間弱の間にLINEの友だちが20人ほど増えました。
・他校のプレゼンはとても高レベルで様々なトピックを扱っていました。グローバル社会で高校生ができることとは何か、という共通の問いの中で様々なアプローチで、それについて扱っていておもしろかったです。


④これからやってみたいことなど、あれば!
・SGH甲子園での経験を生かし、高校生になにができるのかもっと追求してみたいです。特に教育の分野について深掘りしたいです。
・今後やっていきたいことは海外の国々で起こっている問題を調べ、興味を持った具体的な国の具体的な問題を様々なアプローチから解決していきたいです。私は今エチオピアの交通インフラ整備に興味があって、技術面だけでなくインフラ整備によって環境問題や引っ越しを余儀なくされる人々の権利を尊重するような、関係者全員が納得のいきそうな協力のあり方を探りたいです。この探求でも「学校の枠組みを超えた」学習を重視し、学校内外のあらゆるものを活用していきたいと考えています。
また、今回の私たちの研究が役立ってくれるとありがたいです。私たちの活動を通じてSGH甲子園に興味を持ってくれた後輩がいたらうれしいです。また、私たちは「海外の学習機会」や「学校の枠を超えた学習」が大事だといいましたが、これがSGH事業が終わっても続き、さらに内容が充実した学習機会が設けられればとてもうれしいです。


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