ICU高校の生徒が例年参加しているStudent Global Leadership Institute(SGLI)。昨年参加した生徒3名によるレポートを数回にわたりお届けしています。

今回は、この1年にわたるSGLIの活動の中でも、夏休みにハワイ、プナホウ高校で行われるプログラムについてまとめてくれました。
では、SGLI＜現地編＞です！

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こんにちは！41期のすず、さとこ、きょうかです。
私たち3人は、2019年のSGLI (Student Global Leadership Institute)に参加しました。今回の投稿では、がSGLIって何をするの？どこでどんな人と？何が学べるの？などなど、SGLIの一から十まで紹介したいと思います！今回の＜現地編＞の担当はすずです！

まず始めに、SGLIとは毎年夏休みにハワイのプナホウ高校（オバマ大統領の出身校！）で行われる2週間のプログラムです。

毎年11カ国26校から約75人もの生徒が集まり、ひとつの大きなテーマについてグループでディスカッションやアクティビティー、校外学習、レクチャーなど様々なかたちで学んでいきます。

沢山のグループワークを通して学びと他の生徒達との絆の両方を深めます。

今年のテーマは "Moral Courage"「道徳的勇気」でした。今現在、世界には沢山の解決すべき問題があります。環境問題、難民、貧困、差別、、私たちができることは何か？どうしたら、自分が強く「正しい」と信じることを行動に移せるか？「道徳的勇気」を持ち、周りの人をも動かせる力をつけるためには何を意識しなければならないのか。このような質問の答えを、2週間の経験の中でただ教わるだけでなく、自分たちで探って掘り下げていきます。

教室の中だけではなくて、外での体験学習・レクチャーも沢山ありました。

SGLIは毎日が明るくて楽しくて、、というイメージが多いと思いますが、2週間のアクティビティーとレクチャーの中では、生徒同士で意見がぶつかったり怒りを抑えきれなかったり、辛い現実を見て涙を流したりと感情的な場面も多々ありました。例えば、ハワイ州会議事堂ではある議員がハワイ原住民についてひどい差別用語を使うのを聞き、そのような場面で自分たちが無力だという事を実感して涙を流す生徒が沢山いました。

州議事堂に行った後のリフレクションでの "Politicians are fake"というコメント。

レクチャーをしてくださった方々から聞いたストーリーや彼らの言葉には一つ一つに重みがあって、インスピレーショナルなものもあればとても深く考えさせられるものもありました。

私は、あるゲストの方がおっしゃった「私たちは、いつから自分が正しいと感じることを実行するのに『勇気』が必要になったのか」という言葉が今でも忘れられません。「道徳的勇気」という言葉自体を考え直させられ、リーダーシップや勇気はマニュアルに従えばいいだけのものじゃない、自分でいろいろな事を探って常に自分にチャレンジし続けなければいけないのだと学びました。

もちろん、SGLIには学び時間と同じくらいたくさん、はっちゃけて楽しい時間もあります！プログラムの中では、Scavenger Huntやタレントショー、カラオケ大会やLua'u (ハワイの伝統的なディナーパーティー）、また最後の日の夜には全員でビーチパーティーもしました。

タレントショーで日本チームはアルゴリズム行進を披露！

ユニークな振り付け、、SGLIのタレントショーでは、どんなものでも "タレント" !

ディナーパーティーでもダンスタイム！

自由時間では仲良くなった友達とビーチで日焼けをしたり、モールに行ったり、美味しいものを食べに行ったり。夜には寮の廊下でダンスをしたり（ダンスしすぎですね、、）ゲームをしたりと、学びと遊びで毎日クタクタでした。

2週間の終わりには75人全員の中に家族のような繋がりができていて、別れの朝はみんなで号泣していました。

特に毎日同じ部屋で暮らしたルームメイト達にお別れをいうのはとても辛かったです。

毎日毎日が全く新しくて違う経験で、これほど濃くて刺激を受けた2週間は初めてでした。SGLIで得た知識、経験、そして何よりも素晴らしい先生方と生徒達との繋がりは、夏の2週間で終わるものではなく、今でもこれからも、ずっと続いていきます。

次の＜プロジェクト編＞の投稿では、ハワイでの2週間で学んだ事を生かして、私たちが日本に帰ってきて実行したプロジェクトについて書いてあります。是非読んでみてください！