I am ME Workshopのリポートの続きです。前回の記事はこちら。
第1部は、米国からI am MEのライブパフォーマンスと、TCKについて理解を深めるワークショップです。
Zoomでのライブ演奏に先立ち、I am MEの歌の制作に関わった長田ベル寛子さん(作詞)、由潮さん(作曲・ボーカル)、今井テリエン美範さん(ボーカル)、やじともさん(ボーカル)が、この曲への思いや制作秘話を語ってくれました。
自分のHomeがどこなのかもやもやしたこと、学校になじめなかった経験、日本育ちの「ハーフ」として、居場所を見つけるまで時間がかかってしまった話、俳優やシンガーソングライターになるまでの話など...
今井テリエン美範さんの米国からのライブ演奏は、Zoomごしでも大迫力!
歌の制作の背景を知ってから聞くといっそう感動が深まります。
第1部後半は、臨床心理士初田美紀子さんによるThird Culture Kidsについて理解を深める(そして自分自身についても理解を深める)ワークショップ「TCKってなあに?」です。初田さんは育ちネット多文化Crossで、TCKとその家族のカウンセリングや、TCKへのインタビューを中心としたPodcast運営などもされています。
帰国子女、帰国生という言葉と並んで使われるようになったサード・カルチャーキッズ/Third Culture Kids(TCK)という言葉は、両親の文化圏以外の国や文化の中で子ども時代を過ごした子どもたちのことを指します。そしてTCKは、両親の出身地の文化を第一、居住している国や地域の文化を第二とし、そのどちらでもない第三の文化(Third Culture) を創造しているといわれています。ICU高校では当てはまる人も多いかもしれません。
TCKの特徴は、家族の都合での引越しを通して変化と別離の多い生活をしてきたこと、異文化の中で暮らした経験があるということです。子ども時代のこうした経験がどのように影響するのか、初田さんに解説していただきました。
そのあと、ひとりひとりが自分のもつ多文化要素を書き出してみるアクティビティをしました。
まずは経験を振り返って言語化し、書き出してみることが大切とおっしゃっていた初田さん。
ブレイクアウトルームで、参加者同士、経験を共有できたかな?
Third Culture Kidsについてもっと知りたいという方は、
"Third Culture Kids (3rd Edition): Growing up Among Worlds"
By David Pollock, Ruth Van Reken, and Michael Pollock
日本語訳『 サードカルチャーキッズ:多文化の間で生きる子どもたち 』
をぜひ読んでみてください。
盛りだくさんだった第1部をふまえ、いよいよ創作活動の第2部に続きます!