ICUHS Global Learning Programs

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ロシアのウクライナ侵攻からもうすぐ半年。ICUのある三鷹市では、ウクライナからの避難民を受け入れており、7月現在14家族の方々が三鷹市に住んでいます。

夏休み前のある日、そのような方々の一人で、戦禍を逃れウクライナ人のご家族とともにオデッサから日本に避難し三鷹にお住いのロシア語通訳者、和田達朗さんを高校にお迎えし、ウクライナ問題について考える座談会を行いました。

まずは和田さんご一家がウクライナでお住まいだった場所の写真をたくさん見せていただきました。自然が広がるのどかな別荘地の様子、猫やハリネズミもいる庭にDIYで子ども用遊具を作ったりする日常、花や緑があふれ、美しい歴史的建造物が残る町で家族との時間を楽しんでいる様子です。

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冬になり雪景色の中のクリスマスを迎えると「だんたんとXデーが近づいてきます」。

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ロシアによる侵攻が始まり、オデッサにも攻撃が始まります。地図をみながら、どのような攻撃があったのか、また市民の生活にどのような影響が出ているのか、戦争におけるオデッサの役割などを伺いました。かつて人々が海水浴を楽しんでいたオデッサのビーチには地雷が埋められ立ち入り禁止になっていることなど、初めて聞く話も多くありました。

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さらにウクライナから欧州各国を経由しての日本への避難。

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日本政府や三鷹市での受け入れ体制、ニュースの見方やメディアの問題についてもうかがいました。

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座談会の司会をして下さったのは、和田さんとともに学生時代ロシア語演劇をされていたという本間さん。ロシア語とロシア文学・文化に親しんだからこそ、ウクライナ問題についても知ってほしいという思いが伝わりました。

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集まった生徒からの質問にも下校時刻ギリギリまでたくさん答えていただきました。また、答えがすぐにはみつからない問い、和田さんから参加者に逆に質問された問いもありました。これをきっかけに今後も一緒に考えていけたらと思います。

和田さん、本間さん、ありがとうございました!