出題担当の先生から
これは開校二年目の問題です。初年度の問題は、受験生のできが思ったより良かったため、もう少し難しくしても大丈夫じゃないということで出題したのですが、結果は惨たんたるものでした。
確か、平均点は20点台ではなかったかと思います。その中で1人だけズバ抜けて良い点をとった受験生がいました。その人は今、東大の「数物連携宇宙開発機構」の所長になっています。
出題担当の先生から
本校ならではのユニークな入試問題を作るということは、実は全く新しいことを受験生に啓蒙したいという想いもありました。10進法以外はもちろん、コンピューターは2進法ということも超えて、7進法を考えたり、新しい数字(記号)を用いなければ表現できない12進法。そして10進法以外の小数や分数も・・・。
今ふり返っても胸熱くなる当校創立3周年の熱気あるれる問題をご鑑賞下さい。
出題担当の先生から
ICU高校の数学の問題は、受験生が試験という厳しい状況の中でもわかった時に楽しみを得られるように作られています。この問題は、更に自然科学の分野の楽しみも伝えたいと試行錯誤しながら作られました。
有名な題材なのですが、サルを銃で撃つなんて野蛮だという意見もありました。
出題担当の先生から
格子点と図形の関係をPickの公式を中心に扱った問題である。Pickの公式自体は手軽に実験できるおもしろい公式であると思う。ひとつの公式から導かれる応用のひろがりを楽しんでもらいたいと思うのだが、ぜひゆっくりと楽しんでもらいたかった。
出題担当の先生から
y=3x+1 と 2x+y=5 の連立方程式を解くことと2直線の交点を求めることが何故同じなのかということを考える。
その応用として、絶対値つきのグラフやガウスのグラフとx、yの関係式の対応関係を問う。