2009年 10月9日
ICUHSは30周年!
それぞれの「自然」を可能にするための「反・自然」~その1
9月3日のつづきです。
生徒も教員も、無理をせず、自然でありのままでいられる空間、という感じはこのブログからも感じていただいているでしょうか(笑)。
しかし、「自然」とは、どうにでも解釈できるマジック・ワードです。使いようによっては危険なことばでもあります。
髪の毛を染めるなんて自然じゃない、耳に穴開けるなんて自然じゃない、男だか女だかわからないかっこうするなんて自然じゃない......。いくらでも言えますよね。
学校のモットーが「自然を旨とすべし」だけしかなかったとしたら、どちらかと言えば、「自然」は多数派の支配につながりやすいでしょう。
「空気」や「雰囲気」が絶対の空間は日本中どこにでもあります。
一方、ICU高校には空気よめない、あるいは、そもそも空気よまない・よむ気がない人がたくさん生息しています。これって自然なことなんでしょうか、それとも不自然なことなんでしょうか?
ICU高校では、学校に集うそれぞれの「自然」を大切にするための「反・自然」と言うべき精神が、はっきりと共有されています。
さて、それは、何でしょう?!
答えは次回、なんて書くと、まーた引っ張りすぎの割りにどうでもいい答えなんだろう、と言われそうなので、書きますよ。
それは、何を隠そう、キリスト教と世界人権宣言です。
......。
あまりにも直球すぎてかえって肩すかしみたいになってしまいました。
解説は次回(10月23日)に。(この項つづく)