江戸東京たてもの園での作品展示
高校と同じ小金井市に「江戸東京たてもの園」という場所があるのをご存知ですか?
「江戸東京たてもの園」は、都内の文化的価値の高い施設を移築保存している野外博物館で、スタジオジブリが『千と千尋の神隠し』のために非常に参考にしたと公式にコメントしている場所でもあります。
11月22日(日)、23日(月祝)、この江戸東京たてもの園にて、2年生の美術の作品(切り絵のランタン)を展示致しました。
夜間特別開園 紅葉とたてもののライトアップイベントでの展示です。
本来ならば、夏休み中のライトアップイベント(動物園とたてもの園)にて展示する予定だったのですが、夏のイベントは新型コロナの影響でことごとく中止に。それでも生徒たちは、めげずに制作を続け、待ちに待ったイベント再開でした。
今年のランタンはちょっと改良を加え一つ一つ独立させたので、持ち運びが楽に。放課後、有志の生徒たちで搬入、設営作業を行いました。
今回の作品のテーマは「世界の建物」。どこの国のどんな建築か分かるように、ランタンにキャプションをつけます。キャプションはお客様が懐中電灯で照らすと見えるしかけ。
暗くなる前に設営作業を急ぎます。
(Photo by Nakano)
こんな感じに設営できました。
(Photo by Nakano)
初めてたてもの園を訪れるという生徒も、小さい頃に来たきり久しぶりの生徒も、友達と一緒に散策する園はまた格別の楽しさがあります。
(Photo by Nakano)
(Photo by Nakano)
「あ!ここ窯爺の引き出し!」「この人のこと、日本史Aでやったよ」
人それぞれに見る場所や発見が違うようです。初めての銭湯!湯舟には入るのがお決まり。あ、ここ男湯だよ。男湯の湯舟は深い!
会期中は天候に恵まれ、紅葉も丁度見ごろ、非常に多くのお客様が訪れていました。
生徒作品が展示されている通路は、ランタンの小径と呼ばれて多くのお客様が楽しんで下さいました。
「わぁ綺麗!」「めちゃ可愛い」と歓声も聞こえてきます。パパに抱っこされていた小さな子が、おりてランタンに駆け寄る姿も。スマホや一眼レフで写真を撮ってSNSに上げてくださっている方もみられました。
生徒たちが過去に滞在していた国、これから行ってみたい場所、おすすめの観光地など、世界各地の建物をモチーフにして作られた20作品。
「あ!ここ知っている。モンサンミシェル!」「わぁ、伏見稲荷大社だって!素敵だねぇ。」なかなか自由に旅行が出来ない日常ですが、お客様はひと時、色々な国へ想像を膨らませていらっしゃいました。
風にゆらめく数百個のキャンドルの炎、復元建造物内に灯る仄かなあかり、暖炉や囲炉裏の温かさ、そして、ICU高校の生徒たちのランタン、お客様は夜のたてもの園という特別な空間で、ひととき、日常を離れ、秋の夜長をゆったりと楽しんでいらっしゃいました。
たてもの園まで、生徒作品を見に行って下さった皆さま、有難うございました。
そして、イベントが無事に開催できるよう尽力して下さったたてもの園の皆さま、本当に有難うございました。
たてもの園での展示終了後は、高校の敷地内で、生徒たちのランタンを展示しました。園で展示した作品だけではなく、2年生の作ったランタンを日替わりで全て展示しました。夕方、スクールバスを待つ生徒たちの足元を照らすランタンでクリスマス気分☆