女子サッカー部 涙のシーズン最終戦
「サッカーで結果を出すのは、何よりも難しいかもしれない。でも、ここまでよく頑張ったね」
「このメンバーで試合をするのはこれで最後。でも、もうあと1試合やりたかった」
女子サッカー部 40期×41期 高校リーグ最終戦(12/23)。
3点差以上の勝利を目標にして頑張ってきたが、高い壁となった。
しかし、昨年1-6で敗れた今季リーグ2位の相手に、1-1のドロー。
引退した3年生、去年・一昨年卒業したOG、保護者の皆さん、男子サッカー部の応援も駆け付けた中、とてもいい試合をした。
4月の総体東京大会で3年生が抜け、5月に新に1年生が入部。6月から始まった東京都女子サッカー高校リーグ戦。
Passionsは一番下の4部リーグ所属。4部リーグは今年度は15チーム参加。5チームずつに分かれグループリーグを実施し、その結果により順位決定リーグを行う形式で実施。6,7月のグループリーグを3勝1敗で終え、グループA1位通過。
9月より順位決定リーグ開始。各グループ1,2位の計6チームでの上位決定戦。Passionsは順位決定リーグリーグを2勝2敗の4位でここまできた。
前の試合は、首位の東京実業高校を2-3と、1点差に追い詰めた試合。チームの状態は上向き。
迎えた最終戦は対八王子実践高校。
開幕からグループリーグ・順位決定リーグで計7連勝。我々の前の試合に1敗(対東京実業)はしたが、毎試合得点を挙げ、強敵であることには間違いない。
Passionsは3点差以上の勝利で、3位に浮上する。3位になれば3部8位チームとの入れ替え戦が2月に待っている。
一方、相手の八王子実践は3点差以上の勝利で首位奪還、2点差以内勝利・引き分けで2位キープ、2点差以内の敗北でも3位確保。
3点差以上の敗北で4位転落。
互いに順位を賭けた、負けられない一戦。
互いの学校のスケジュールや会場の都合で、冬休みの試合となった。会場は北千住にある帝京科学大学グラウンド。
キックオフは17:10。小雨が降ったり止んだり、日が暮れてきて寒くなってきた。照明がたかれたグラウンド、慣れない環境での試合。
悪条件の中、選手は「3点差以上の勝利」を目指し、試合は始まった。
八王子実践高校はグループリーグでは1試合平均12点を挙げている攻撃的なチーム。これにどう立ち向かうか。
Passionsも点数を取らねばならない。
前半は0-0で折り返す。得点されそうな危ない場面も何度もあったが、DFがよく守り、キーパーが頑張り無失点。運も味方につけた。
ハーフタイム。ベンチでも「先制点を取ろう」と顧問やコーチからのコーチング。
後半開始時、相手チーム主力選手が1名ケガで交代。我々の方も、前半最後に傷んだ選手が厳しい様子で、開始早々に交代。試合を全うできなかったことに号泣・・・その少し後に、Passionsキーパーがペナルティエリアを出たところで手を使ってしまいイエローカード。相手チームFKというピンチに。しかし、これも乗り切る。後半も半分を過ぎたところで、Passions FWに入っているキャプテンが負傷。一時的退場。その際にとうとう失点してしまった。
Passionsはこれで終わらなかった。失点の少し後に、コーナーキックを得る。「狙っていけ!」「押し込め!」ベンチからの声。
右サイドハーフの選手が押し込んで、同点にする。「ボールもって来い!」ベンチからの声は止まらない。
その後も激しい試合は続く。どちらのチームの選手たちも、疲労の色が見えるが、気力で頑張っている。その姿には、皆感動したであろう。
残念ながら、試合終了のホイッスルが鳴ってしまった。1-1引き分け。
選手たちは、皆泣き崩れた。目標に届かなかった。シーズンが終わってしまった・・・
リーグ4位が確定し、このメンバーでのシーズンは終わってしまった。
しかし、3位の駒沢女子中高に0-3、1位の東京実業高校に2-3と上位に負けている中で、2位のチームを相手にここまでの試合ができたこと、最終的に5勝3敗1引き分けとリーグ戦を勝ち越しで終わったこと(2006年以降でリーグ戦を勝ち越したことは初!リーグ最高順位)
素晴らしい試合が最終戦でできたのではないか。
試合後のミーティングで、2年生を知るOGから、コーチから、顧問から「本当に成長したね」と。
2年生はこれで引退。でも、まだ次の4月に総体東京大会がある。1年生主導のチームとなるが、チームに残る2年生とともに4月を目指し、また年明けから頑張っていきたい。
保護者の皆さまをはじめ、応援してくださった方々に感謝申し上げます。1年間ありがとうございました。