SGH記念講演会
3学期初日、新年集会の後、今年もSGH記念講演会を行いました。今回お話しくださったのは、ICU高校の元評議員で、杏林大学医学部薬理学教室教授の櫻井裕之先生です。「ひとりの医学部教員がICUHS生に伝えたいこと」として、日頃、医学部教育を通してお考えになる教育の在り方、またICUHS生に期待することなどをお話してくださいました。
日本の医学部の学びの特徴や、医学研究、特に病理学や創薬が医療現場での患者からのフィードバックでどのように進むのかという具体的な例から、今求められている能力は何かを説明してくださり、新学期のはじめに勉強のやる気が出た人も多かったのではないでしょうか。
質疑応答でも、ICU高校をよくご存じな先生ならではの励ましをいただけました。
生徒の感想から:
医学生を目指している身ということもありとても興味深い内容でした。(...)薬が1つできるまでの大変な労力と時間を知り多くの人々の結晶であることや予防の観点が医療において重要であること、医者は患者さんを診ることが他とは違う良さであるなど様々な気づきや学びがありました。
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はじめは医学のことで自分とは無縁の世界のお話だと思っていたのですが、だんだんと今後大学で自分が何をしたいのかを考えさせられて、3学期の1番最初に聞けて良かったと思いました。冬休みに色々と大学受験について考えていたのですが、ただ受け身になるのではなく、自分で問題を発見して探究していくことを教えてくださって、今後自分が大学で何を学びたくて、どういう動機で受験勉強を頑張ろうとしているのかを考えていきたいです。
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帰国子女で、学校にもいろいろな国から帰ってきた友達がたくさんいるこの今の環境を持てることは幸せなことで、なかなか経験できないことだと再認識することができました。
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この話を聞いて自分のどこかで勉強のスイッチが何故かオンになりました!
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前半の話は、専門的な話が多く理解するのがとても難しかったのですが、複数の学部の話や私たちがこれから学ぶ上で大切なことについては私たちに通ずるところがあるなと思いました。(...)高校生になって勉強がより発展的なものになり挫折を味わうことが増えました。それゆえ、平均点を取れればいいやと妥協するようになっていました。そんな甘い考えをしていた私に櫻井さんのお言葉が刺さりました。
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櫻井先生、ありがとうございました!