モンゴルでのボランティア 夏の冒険
2年のるりです。
夏休みに参加したボランティアを紹介します!
今回私は8/5〜8/17に行われた、NPO法人good!という団体が主催するモンゴルワークキャンプに参加してきました。ワークキャンプとは簡単に言えば合宿型のボランティアのことです。good!さんは国内外でワークキャンプを行っている団体です。これまでに200回以上のキャンプをされてきました。
私たちがボランティアをしたのはモンゴル第二の都市と言われるエルデネット市です。首都のウランバートルからは夜行列車で13時間かけて向かいます。エルデネットでは現地の青年団体と共にボランティアをしました。日本人側の参加者は高校生や大学生が多く、モンゴル人側は社会人が多かったです。
エルデネットでのプログラムは主に二つに分かれていました。1つ目がボランティア、2つ目が草原でのゲル生活体験です。
まずはボランティアについてです。
今回私たちが行ったボランティアは公園の整備と井戸の装飾です。ボランティアが始まる前の公園は花壇や砂場に雑草が生え、柵も所々壊れていたり、全体的に塗装も剥げていました。私達の作業内容は、雑草を抜くこと、柵の修繕、柵や遊具等の色塗り、バスケットゴールの建設などです。ボランティア中に近所に住む子供達が遊びに来てボランティアを手伝ってくれていました。日に日に綺麗になっていく公園を見て嬉しそうにしている子供達の笑顔は忘れられません。また、その地域には水道が通っていないため人々は井戸の水を使って生活をします。井戸の水汲みは子供達の仕事となることが多く、小さな子供もタンクを運んで水汲みをします。今回のボランティアではこのような仕事をしている子供達が井戸に来た時に少しでも楽しい気持ちになれるようにと井戸がある小屋の壁に絵を描いて装飾しました。また、小屋についていた電気が壊れていたので、LEDライトを取り付けるという仕事をしたり、タンクを運びやすいようにスロープを作ったりもしました。
これらのボランティアを通して使われたペンキなどは私達の参加費を使って購入されていたものでした。
次にゲル生活についてです。
エルデネット市内から40分ほど車を走らせると草原が広がっています。今回は遊牧民の方のゲルを借りて2泊3日のゲル生活を体験しました。まずは、ゲルをたてるところから始まります。ゲルは移動式住居なので簡単にたてたり、片付けたりすることができます。ゲルでの2泊3日はほとんどが自由時間だったので、それぞれが思い思いに過ごしていました。その中で2つ印象に残った出来事があります。1つ目が羊の屠殺です。モンゴルではよく羊が食べられます。遊牧民は自分たちで飼っている羊を自分達で屠殺して食べます。モンゴルでは血を大地に流さない屠殺の方法がなされます。この方法ではあまり羊が苦しむことなく屠殺を行えるそうです。目の前でさっきまで生きていた羊が殺されるのはとても衝撃ですが、食の大切さを改めて実感できるとても良い時間でした。2つ目が、モンゴル馬に乗馬をしたことです。モンゴル馬はふつうの馬より少し小さいのが特徴です。遊牧民はよく馬を使って移動します。モンゴルでは遊牧民の子供は小学校に入る頃の年齢にはすでに1人で乗りこなせるようになっているそうです。実際に乗らせてもらい、すごく楽しかったです。
このようなプログラムを終え、最後のお別れの際はみんな涙を流して別れを惜しみました。モンゴル人と日本人では言葉が通じないことがほとんどですが、このようなプログラムを一緒に行うなかで言葉の壁を超えた強い絆が生まれ、モンゴルの地にたくさんの大好きな仲間たちができました。
このキャンプに参加して、ボランティアを行ったという達成感だけでなく、モンゴルにたくさんの友人ができたことが自分にとってとてもよい経験になったなと思いました。モンゴルの文化を知り、そこでの人々の生活を間近で見て、自分の普段の生活との違いを知ることができたことでたくさんの新しい気づきを得ることができたし、国際協力というものを身をもって学ぶことができたなと思いました。
ワークキャンプに少しでも興味があったら、ぜひ調べてみてください!good!さんだけでなく、日本には他にもワークキャンプを行っている団体があり、たくさんのキャンプが行われています。国内での短期間のものもあるのでぜひ参加してみてください!
<番外編>
先日、ワークキャンプで出会ったモンゴル人が日本に来日し、山梨でボランティアを行いました。私は後半の東京観光のみに同行しましたが、1ヶ月半たっても変わらない絆を感じました。夏に日本人がモンゴルでボランティアを行い、秋にモンゴル人が日本でボランティアを行う。それぞれがそれぞれの国の文化について学ぶ。お互いが協力しあうというとてもよい国際協力プログラムになったと思います。