冬のキリスト教講演会(1年生)
1月29日(水)、本日は1年生のキリスト教講演会がありました。
本日は、日本ホーリネス教団相模原教会牧師・NPO法人スカーラ顧問の土屋和彦先生に講演していただきました。
今の世の中は、「自国第一主義」の考え方がアメリカを中心に広がり、大人の中にも「自分が良ければ、他はどうなってもよい」というような考えを持つ人が一定数存在します。この考えが広まると、奪い合いが起き、犠牲となるのは弱い立場の人たち、つまり子供たちです。
「ハウス」があっても、本当の意味での「家庭(ホーム)」がない。土屋先生は、そのような様々な事情で暖かい家庭で成長することができない子供たちを20年にわたって里子として引き取り、自立支援をされてきました。
「家族」「愛情」そのような、子供の成長にはなくてはならないものを経験できずに大人になった人が、今度は同じような境遇の子供たちを生んでしまう。そのような負のスパイラルを断ち切るために、私たちには何ができるでしょうか。
聖書の中に「善きサマリア人」のたとえがでてきます。「受けるより、与える方が幸いである。」
これは、決して、自分も不足している状態で、自分を犠牲にしてでも人に与えなさいという意味ではありません。まずは、私たち一人ひとりが神様の愛情に気が付き、全力でそれに応える努力をする。その満たされた状態で初めて、周りの人に目を向け、人に与える気持ちの余裕ができる。
皆さんも、今の生活の中で、自分のことばかり考えて、既に持っているにも関わらず、もっと、もっと、と求めていませんか。本当の幸せとは何でしょうか。講演会後には、活発に質疑応答が行われ、生徒たち一人ひとりがそのようなことを考える良い機会をいただいた講演会でした。