2年生キリスト教講演会
みなさんは「戦争はなぜ起きるの?」ときかれたとき、何と答えますか?
2年生のキリスト教講演会では、「地政学と資源から見る戦争~戦争は宗教が原因ではない?~」というテーマで、写真家・ノンフィクション作家の桃井和馬さんのお話を伺いました。
「9.11のときは現在はイスラム国が頻繁にテロを起こしているし、やっぱり宗教は関係しているんじゃないの?」と思われるかもしれません。
しかし桃井さんによると、人類史において宗教による問題によって起きた戦争は約7%であり、原因の多くはその土地や食料・水などの資源に関わることなのだそうです。
今回はパレスチナ問題を例として、宗教と戦争について私たちが誤解していることを伺いました。
桃井さんが現地で撮られた写真やグーグルアースを見ながら、パレスチナという土地は周辺の土地に比べ、豊富な水や穀物といった資源があることを解説していただきました。
(実際に衛星写真で見ると、その緑の豊かさがよくわかります。このブログを読んでいる人は、ぜひ自分でも調べてみてくださいね。)
そして戦争の原因と考えてしまいがちな宗教や民族については、その違いを超えて平和のために手を取り合おうとしている人々のことを学びました。
敵対関係にあるかのように報道されがちなキリスト教徒とイスラム教徒が、互いのために尽力しているということは、あまり知られていませんよね。
2年生たちも手元の資料を参照しながら、熱心に聞き入っていました。
特定の民族に対しての迫害や、新たな戦争の火種になりかねない争いが連日報道されるなか、私たちが何を思いながら世界を見つめれば良いのかを、桃井さんは教えてくださいました。
桃井さん、貴重なお話をありがとうございました。