秋のたてもの園でランタン展示
ICU高校がある小金井市に「江戸東京たてもの園」という場所があります。
「江戸東京たてもの園」は、都内の文化的価値の高い施設を移築保存している野外博物館で、スタジオジブリが『千と千尋の神隠し』のために非常に参考にしたと公式にコメントしている場所でもあります。
11月23日(金)~25日(日)の三日間、この「江戸東京たてもの園」で生徒の美術作品を展示いたしました。
この三日間は、たてもの園の夜間特別開園「紅葉とたてもののライトアップ」イベント。
有志の高校1年生~3年生が「切り絵のランタン」を制作し、夜のたてもの園を楽しく照らす筈・・・しかし、あいにくの空模様。初日は冷たい雨、とても寒い平日の夜。
この雨では手作りのランタンの点灯は難しいのでは、と不安に思いながら、いざ、たてもの園へ!エントランスを通り、高橋是清邸を目指して進むと・・・
きらびやかに光を放つランタン達。雨に打たれながらも健気に美しく灯っていました。
お客様は傘を差しながらも立ち止まり、しゃがみこんで楽しんで下さっています。
水溜りに映る波紋も、濡れた地面に反射する赤・青・黄色の光も生徒作品の魅力を増幅してくれているようでした。
今回の作品テーマは「思い出の秋」。1年生、3年生の有志と2年生の授業で制作した作品から合計13点の切り絵。それぞれの秋。
なぜか落ち葉モチーフのランタンの上には落ち葉が積り、たぬきのランタンの周りには草が溜まっていました。
ブリキのランタンを打つ雨音はバランバランと小気味よく、時々交じるコツンという音はドングリが落ちる音!
屋外の展示ならではですね。
たてもの園の雑木林を背景に、幻想的な展示となりました。
初日、平日の雨の夜のお客様は少なめ。
雨に濡れるたてもの園の夜景を独り占めしているようで超贅沢な空間。
まるで映画のワンシーンのようです。
大正時代の復元建造物の中での寄席、農家の壁面には切り絵の影絵、数百個のキャンドルが灯された広場にはキッチンカフェ(具の野菜が大き過ぎる豚汁がメチャ美味!)・・・などなど。秋のお楽しみがいっぱいのライトアップイベントでした。
たてもの園まで、生徒作品を見に行って下さった皆さま、有難うございました。
そして、生徒作品が無事に点灯するように見守って下さった、たてもの園スタッフの皆さま、有難うございました。
たてものと紅葉の組み合わせが、どこを切り取っても絵になる秋のたてもの園。
これから益々、美しく色づく季節となります。
いつ訪れても新しい発見があります。今の季節は農家の軒先に干し柿が吊るされていますよ。(あ、また食べ物の話題に・・・)
みなさま、是非たてもの園へ行ってみて下さい。