秋のキリスト教講演会(2年生)
11月6日(水)、今学期のキリスト教講演会の最後を飾る、2年生のキリスト教講演会がありました。
講師には、日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンス・サポート事業心理担当で現在ソフトボール日本代表チームのメンタルコーチを務めている遠藤拓哉さんをお迎えしました。
遠藤さんは、高校時代の選手としての経験を通して知った「スポーツにおけるメンタルトレーニングの重要性」に興味をもち、スポーツ心理学を学ぶためにアメリカへの留学を決意しました。そこでの学びを生かし、日本で初めてのメンタルコーチとしてベンチ入りを果たし、現在はオリンピック、パラリンピックに向けて頑張る選手たちをメンタル面で強化すべく、日々奮闘されています。
オリンピックに出場すること=日本を代表し、背負うこと。これは私たちには想像しがたい程大きく、重い重圧で、そういった様々な心理的プレッシャーに打ち勝つことは容易ではありません。ラグビー日本代表の掲げた「One Team」というスローガンは、まさにその重圧をみんなで背負うという覚悟を現したとても力強いメッセージを含んでいます。
同じような考え方が、聖書の「コリントの信徒への手紙」の中にも出てきます。我々は、一人ひとりがキリストの体を構成し、それぞれに役割をもち、皆で一つである。
講演の最後に、ある生徒が良い質問をしました。「チームの中に何かが苦手であったり、様々な事情である役割を他のチームメイトに補ってもらわなければならなかったりする人もいます。その人は、一体どんな役割を果たせば良いのでしょうか。」
遠藤さんの答えは明確でした。「その人が、その人の100%でできることをやればいい。それができるように周りのチームメイトは環境を整えれば良いのです。」
終了後もたくさんの生徒の質問に丁寧に対応していただきありがとうざいました。
今回、講演を聞いた2年生は、部活や行事でのチーム運営に悩んでいる人も、今後大人になってからも人と協力する場面にたくさん遭遇する人もいるでしょう。
そんな彼らが、今回学んだ「自分自身をよく知ること」そして「自分のチーム内の役割は何かを考えること」を通して、まさに「日本を背負う」ような活躍をしていってくれることを願います。