
「私たちが見たミャンマー」企画者レポート!
5月某日、ミャンマーからの帰国生3人が、有志企画「私たちが見たミャンマー」を実施しました。
特別ゲストとして、2021年2月にミャンマーで発生した軍部クーデターで国を追われ、今ICU(大学)で学んでいるマランさんをお招きしました。企画メンバーの一人、Tさんからのレポートです。
私はミャンマーというと、「危ない国」というイメージが先行し、ミャンマーの良さやミャンマー人の優しさを知らない人が多いのではないかと思っていました。そのような中、私たちはもっと多くの人にミャンマーのいろいろな姿を紹介したいと思い、このイベントを企画しました。私たちは、自分たちにしか伝えられないことは何だろうと問いながら、企画内容を考えました。そうしてたどり着いた企画名が「私たちが見たミャンマー」でした。
また、多くの生徒に興味を持ってもらうための工夫も凝らしました。ミャンマーの歴史やクーデターが起こった背景についても、私たちが現地で見た様子を交えて、わかりやすく伝えられるように何度も話し合いました。
生徒のみんなが知らないミャンマーのあたたかさを、そのままに伝えたいとの思いが届いたかなと思っています。
今回の企画は2部構成となっていました。第一部は、私たちが伝えるミャンマーの社会や文化、第二部では、軍事クーデターによって生活の場を追われ、難民キャンプでの生活を乗り越えて、現在はICUの学士課程で勉強されているマランさんをゲストにお迎えしました。マランさんは過酷な状況に押しつぶされることなく、多くの奇跡的な出会いとマランさんの努力で大学で学ぶ機会をつかみ取りました。
マランさんは、強く夢を「叶えたい」と思う気持ちの大切さを教えてくれました。マランさんは、自分が日本に来ることができたのは、周りの人の支えがあったからだと話されていました。しかし、私には、難民キャンプという厳しい環境下でも絶望することなく勉学に励み、ミャンマーを出てからも学び続けたいと願ったマランさん自身の力がその機会を引き寄せたように感じられました。私も将来、自分一人の力では乗り越えられない壁に直面した時、手を差し伸べてくれる人がいるような、誠実な人でありたいと感じました。
4人が見てきたミャンマーは、それぞれ違いがあり、いろんな視点からミャンマーを見つめる、実りのある会にできたと思います。
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マランさん、企画したみなさん、ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。