京都スタディツアー ~京の雅を訪ねて~
こんにちは、みっしゅです。
ICU高校ではこの夏、2泊3日の京都スタディツアーが開催されました。
このスタディツアーは、京都の歴史や文化、自然遺産に触れ、現地の人の語りを通して、それらについての理解を深めることを目的としています。
スタディツアーでは、源氏物語に関連する場所、神社や京都御所などの歴史ある場所を巡ったり、保津川遊船川下りなど自然に触れるアクティビティーもありました。
街を自由に散策する時間もあり、宇治川を見ながらのお食事など、京都を存分に堪能できる2泊3日でした。
ここからは、私がこのスタディツアーを通して学んだことを書きたいと思います。
初日は宇治川や宇治上神社、源氏物語ミュージアムなどと、源氏物語に関連する場所を主に巡りました。
そこでは古典を1人ではなく、誰かと一緒に学ぶ楽しさを知りました。
古典文学の解釈には絶対的な答えはなく、1000年経った今でも分からない事も多くあります。
私はそこに古典の魅力を感じています。
自分が古典をどう読んだのか、それを相手と共有することで、自分では考え出せなかった捉え方というのを知ることができます。
一緒に新たな解釈を作り出すのも楽しさの1つだと思います。
京都から帰っても古典を勉強し続けたいと思い、私は今、友人と伊勢物語を読む会を計画しています!
千年以上も前の人が感じたことを同じように感じたり、逆に納得できない部分があったりと時代を超えて話すことができるのが古典の面白さではないかと思います。
スタディツアー初日に訪れた平等院鳳凰堂、想像よりも遥かに赤が鮮やかに映えていて、建物の造りにも圧倒されました。
1000年という時を超えて、私達を魅了し続ける平等院鳳凰堂。
私は、時代をこえて、当時の人と同じ感情を共有できたことに熱くなりました。
3日目は、晴れていて暑かったのですが、竹林に入ると不思議と暑さが無くなり涼しさを感じました。
川下りでは、山の間を進んでいくため、見上げてもなお広がる自然に心が奪われました。
自然に囲まれた神社も美しかったです。
この川下りなど、私達が京都で触れた自然には全て長く受け継がれてきた歴史があります。
やはりテキストや本で学ぶのと実際にその場所に行って学ぶのとでは理解のしやすさや学びの深さが違うのだと実感しました。
しかし何よりも、色々な人と話すことから学ぶことが本当に多かったです。ICU生のように多様な場所に住んでいた経験のある人達と考えを共有できたことは貴重な体験だったと思います。
人と関わることの楽しさも知ることの出来るスタディツアーでした。
また、自由に散策できる時間が多くあり、どのようにして時間を使うか自分達で計画する力がついたり、反対に偶然の出会いがあったりというのも今回もスタディーツアーの魅力だったなと思います。
本当に2泊3日だったとは到底思えないほど、沢山の学びがあり、ここには全てを書ききれません!
夜、ぼんやりと提灯が灯る京都を浴衣姿で歩いたり、美味しいお食事も食べることができて、笑いの絶えない3日間でした。
最後に、スタディツアー中に私が作った短歌を載せたいと思います。
「御池庭 かつて栄えた あの舞台
うつる歴史を 渡り歩けば。」