2025514
イベントもりもり!by 農LIFE

掘り活2025!

農業や環境について体験的に学ぶNO 農 NO LIFE (農LIFE)。今年度も新しく1年生が加わり、始動しました!

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最初のミーティングのあとは、雨で延期になっていたタケノコ堀りです。

今回も、大学(ICU)のSDGs推進室の学生スタッフのみなさんの指導・管理のもと、竹林の拡大を防ぐため、そしてたけのこを食べるため、メンバーが集結しました(※無許可でキャンパス内のタケノコ堀りはできません)。

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毎年恒例のタケノコ掘りですが、最近では、農LIFEの初代メンバーが大学生になり、SDGs推進室のスタッフとして高校生とのタケノコ堀りを指揮してくれるということになり、感無量です。

道具を持って、大学建物の近くと、普段は入れない演習林の奥深くへと二か所に分かれて活動です。

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今回は時期が遅くなってしまったので、あまり収穫がないかも?と思っていたのものの、、、場所を移動し、みんなの執念により、結果的にはひとり1本以上はタケノコを収穫できました!

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さて、みんなどうやってタケノコを食べたのか、、、
このすばらしいタケノコ料理の数々をご覧ください!!

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ICUキャンパスの自然の恵み、満喫できました!
SDGs推進室自然班のみなさま、タケノコを調理してくださったおうちのみなさま、ありがとうございました!

202547
by J.B.C

48期生入学式~桜舞う中、晴れやかに!

4月7日、ICU高校48回目の入学式が、
満開の桜の中で晴れやかに挙行されました。

新しいクラス、新しい友達、新しい担任の先生。
どんな高校生活が始まるのだろうと、大いなる期待とちょっぴりの不安を
抱きながら、大学チャペルへと入っていきます。3F2A7682.jpg


荘厳なオルガンの響きと、コーラス部の美しい声楽に迎えられ、
式が始まります。3F2A7731.jpg

担任の先生から一人ずつ呼名され、緊張しつつも元気よく
起立して返事をしています。3F2A7842.jpg3F2A7943.jpg
学校説明会やオンライン説明会でも何度も聞いたことがある校長先生のお話しも、
このチャペルで高校生として、聞くのは初めて。3F2A7989.jpg
生徒宣誓は2名の代表者が日本語と英語で行います。一年生も全員起立して誓いを立てます。3F2A8176.jpg
在校生代表によるあたたかい歓迎の言葉に、緊張も少しほぐれます。3F2A8251.jpg2時間近い式もアッという間。3F2A8687-2.jpg3F2A8742.jpg高校の校舎に戻ってクラス写真を撮りました。3F2A8857.jpg3F2A8758.jpgさあ、今日から1年間、この新しいクラスで最高の思い出を作ってゆこう!

明日は、2、3年生全員で1年生の入学を歓迎する、生徒会の企画による
新入生歓迎会!

48期のみなさん!存分にICU生活を楽しんでください!!

2025325
by J.B.C

スキー教室 in 安比高原

3月20日から3泊4日間、
岩手県安比高原スキー場にてスキー教室が開催されました。

今年度最後の学校イベントに、1年生から3年生まで約70名が
参加しました。
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ICU高校のスキー教室では、上級者から初めてスキーを履く人まで、
自分のスキーレベルに合わせて10名程度の班に分かれてレッスンをします。
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「雪に触れるの、初めてー!」と、初雪体験で盛り上がる生徒もたくさんいます。
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山の天気は変わりがち。
2日目までは晴れたものの、3日目にはあいにくの雨。
でも、雨にも負けず、滑りました!DSC_6407.jpg
夜はナイターの滑走を楽しんだ後、ホテル前で雪遊び。
かわいい雪だるまを作ってまーす!DSC_6451.jpgDSC_6459.jpg
最終日は、澄み切った晴天!STORYPIC_00083569_BURST250323084226.jpgゴンドラで山頂まで上がり、絶景をバックに記念写真。DSC_6496.jpgDSC_6473.jpgSTORYPIC_00005420_BURST250323091532-2.jpg
帰りの新幹線、スキーの余韻を残しつつ
疲れを癒すのは、やっぱりスイーツだよね。DSC_6516-2.jpg
2024年度を締めくくる、素敵な思い出ができました!

2025322
by J.B.C

45th 卒業式! 

中庭の川津桜が満開に咲き誇る中、
45期の卒業式が挙行されました。b_ICUHS_卒業式_250315_065.JPG


朝、最後のホームルームを終えた3年生たちは、大学チャペルへ。b_ICUHS_卒業式_250315_077.JPG
オルガンの前奏と共に、ICU高校45回目の卒業式が始まりました。
卒業証書が卒業生全員一人一人に、校長から手渡されます。b_ICUHS_卒業式_250315_121.JPG
在校生代表からのユーモアあふれる心のこもったメッセージに、笑みがこぼれます。b_ICUHS_卒業式_250315_152.JPG
保護者、教職員、在校生から多くの祝福を受けて大学チャペルでの式を終えました。b_ICUHS_卒業式_250315_169.JPG
そして、大きな掛け声とともに恒例のネクタイ投げ!b_ICUHS_卒業式_250315_254.JPG拾い上げたネクタイを手に、晴れやかな笑顔で写真を撮り合いました。3F2A9867.jpg高校でみんなで食べる最後のランチ。いつも楽しく集ってきたこのカフェテリアとも、今日でお別れです。3F2A0111.jpg3F2A9998.jpg
この学び舎を巣立ち、あたらしい活躍の場へと羽ばたいてゆく
246名の若人たち。
そのたくましい姿を、この小金井からいつも応援しています!

卒業、おめでとう!!

2025321
スクールライフby 農LIFE

OICU

校内の畑での野菜づくりや環境保全に取り組んでいるNO農NO LIFE。これまで収穫した夏野菜をサラダにしたり、サツマイモを焼き芋にしたりしてきましたが、もっと料理をしたい!旬を感じたい!という熱い思いを持ったメンバーの主導で、この冬、料理イベントが実現しました。その名もOICU(オイシーユー)!



メニューは、旬のほうれん草とじゃがいものグラタンと、スコーン(手作りいちごジャム付き)です。農LIFEの畑のほうれん草を使いたかったのですが、まだ旬は来ていなかった・・・・ということで、三鷹産のほうれん草を使用。じゃがいもはある先生が寄付してくれました!
家庭科の先生にもご協力いただき、材料・道具をそろえて、料理開始です。

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スコーン係とグラタン係に分かれててきぱきと。下校時刻までに作って食べて片付けるという予定なので、みんないつもより3倍速くらいで動いてる??

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笑顔の絶えないスコーン係。

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いちごジャムもできてきました。

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焼けたよ~

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グラタンは材料も工程も道具も多い!レシピとにらめっこ・・・

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ホワイトソースから手作りです

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できた~!


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焼きたてスコーンは手作りジャムと差し入れのバニラアイス付き
グラタンはチーズたっぷり(家庭科の先生によると高校生向けレシピとのことです!)
おいしかったです!!

春は桜、夏は緑、秋は紅葉、と窓の外に四季を感じられる最高のロケーションの調理室。来年度も旬を生かした料理できるといいですね。

202531
イベントもりもり!by 農LIFE

落ち葉スターズ2025

2月のある日、、、今年もやってきました落ち葉スターズ(落ち葉busters)!

JA 東京むさし三鷹地区青壮年部の農家のみなさんがICUキャンパス内で作っている「エコたい肥」づくりのための落ち葉集めです。「エコたい肥」は、ICUの広大なキャンパスで出る大量の落ち葉と、三鷹にある東京大学馬術部の馬場の馬糞を資源として活用してたい肥を作る取り組み。たい肥場で2年かけてできたエコたい肥は、農家のみなさんがそれぞれの畑で使用し、そこで育ったジャガイモなどの「エコ農産物」を市内の小学校に配布されています。



広葉樹の落ち葉を中心に、どんどん集めていきます。

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トラック荷台に積んだら、荷台の上で踏み踏みして、落ち葉を圧縮し、さらに積み込んでいきます!

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チョコレートケーキのごとくぎっしり詰まった落ち葉を、キャンパス内のたい肥場に運んで下ろします。


4月になったら、馬糞を投入し、定期的に攪拌して、2年後には、サラサラのたい肥が完成するそうです。

昨年仕込んだものは、この通り↓
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作業のあとは、高校の農LIFEの畑にご案内し、プロの野菜農家さんからアドバイスをいただきました!春に向けてまた農作業が忙しくなりそうです。

青壮年部のみなさん、ありがとうございました!

2025227
スクールライフby よしの

ファッションで解決しよう!『途上国』の問題

少し前ですが、11月に3年生の選択授業、課題探究講座の一環として、株式会社マザーハウスのネパール事業責任者、牛留早亜彩さんのオンライン講演会を開催しました!!

課題探究講座では、対話を通して、各々が自分の興味に真剣に向き合う時間を過ごせます。その集大成が11月末のGLP LEAP!という行事になりますが、1年間を通して他にも探究テーマに関連した活動を生徒が企画したりすることも行われています。



今回ご紹介するのは「会いプロ」こと、会いたいプロジェクト。生徒が自分の探究活動に関連して、どうしても「会いたい!」と思う方をお呼びして講演やワークショップをしていただく、生徒主導のプロジェクトです。これまでにも、野口健さん、重松清さんなどにお越しいただきました。

私の探究テーマが「ファストファッションと労働問題」だったので、世界各地の素材と職人さんとのコミュニケーションを大切にされているマザーハウスの方に講演をお願いし、今回実現することができました。

マザーハウスは、「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもとに、バングラデシュのジュートや革製品をはじめ、6つの生産国の現地の素材と職人さんの技術を大切にしながらものづくりを行っている会社です。

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講演してくださった牛留さんは、ストールやスカーフ、ニット製品の生産国であるネパールの事業責任者の方です。他にも、バングラデシュではバッグや革小物、スリランカやインドネシア、ミャンマーではジュエリー、インドでは手つむぎ手織りの生地の洋服などを生産しています。日本の他に台湾とシンガポールにも店舗を持ち、近年ではアメリカのロサンゼルスで展示会も行っているそうです。

牛留さんは現在、ネパールで年の半分ほどを過ごされているそうで、マザーハウスに入社されるまでの過程、また入社後、どのようにして現地でのものづくりを進めているかということ、そして日々、流行を追いかけながらものを消費している私たちが、より良い消費者になるためにはどうしたらよいか、ということをお話をしてくださいました。

流行や大量消費社会に惑わされることなく、その土地の素材と人との繋がりを大切にしてきたマザーハウスの方のお話は学びになることが多く、充実した時間を過ごすことができました。

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また、講演のあとに意見交換ができるようなワークショップも開催しました。ファストファッションと密接に関わっている私たちの今までの消費活動、そして講演を通して考えたこれからについて、みんなで意見を出し合いました。

・・・

課題探究講座では、自分の学びを自分が望んだ環境で探究し、学ぶことができます。

生涯続けたい学びの形を知り、体験することのできる課題探究講座、私がICU高校で1番おすすめしたい授業の1つです。

2025224
by Chem YS

女子サッカー部 活動報告(2024シーズン)

ICU高校の女子サッカー部Passionsは、昨年12月22日の高校リーグ最終戦を終え、2024シーズンを終えました。
創部から33年目、初のリーグ優勝かというところまで行きましたが、あと一歩届かず・・・
年が明けて1月からは1年生(47期生)が幹部となり、2025シーズンを目指して日々の練習・練習試合を行っています。
そんな女子サッカー部の今年の活動報告をさせていただきたいと思います。
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2024年度は多くの1年生(47期生)を迎え、スタートしました。
4月のインターハイ東京大会は、代替わりして最初の大会。リーグ戦1部の所属する世田谷総合高校
との対戦となりました。実力差はあり、1-7で敗北。前半0-1と抑えたが後半1-6と差をつけられてしまった。
継続して活動を続けている3年生は引退せずこのまま活動を続けていくということで、このチームで高校
リーグを戦い抜くことを確認し、チームの結束も高まりました。

5月下旬定期試験明け、練習試合では1年生も試合デビューし本格的なシーズンインをしました。
今年は1年生選手12名・マネージャー3人、2年生選手12名・マネージャー1人、3年生選手3名、マネージャー1人
常に2チームを編成できる人数となり、男子サッカー部がOFFとなる毎週木曜日に常時紅白戦を実施することも
できるようになりました。
6月に入り高校リーグ開幕。初戦、八王子学園相手に2-0で白星スタート。7,8月は公式戦休止期間。
その間はしっかりと実力をつけていく期間。
夏休みに入り、7月下旬に茨城県神栖にて夏合宿を実施。3泊4日みっちり練習をする。加えて部としての
連帯感を高めるべく、様々な活動を行う。

9月から公式戦再開。まず、高校選手権東京予選。
相手はU-18リーグの所属する強豪 飛鳥高校。台風接近により開催が危ぶまれたが、雨でどろどろになったグラウンド
での試合・・・0-8で敗戦はしたが、3年生しか出場していない相手に対し、この点差は大健闘である。
更に3週連続で高校リーグ。ここから、クラブチーム所属のN選手が期間限定の移籍でチームに加わる。2週連続ホーム試合。
対広尾学園 7-0、対日大三 3-0と連勝。学校祭準備日と当日の間となった東京成徳戦。
あわや敗戦かと思われたところで追いつき、2-2の引き分け。必勝を期していたが、サッカーはどういう展開が待って
いるか分らない・・・チームは静まりかえった雰囲気であるが「まだ終わったわけではない」と。

10月に入っても、公式戦は続く。対青梅総合。選手権の準決勝後の駒沢補助競技場での試合。
相手は8人。しかし、手を抜くのは相手に失礼。全力でプレーし、18-0。創部以来の大勝。
翌週はホームでの試合。対戸山 5-1で勝利。ここまで5勝1分と、無敗で残り3戦を迎える。
公式戦と並行して、練習試合もこなす。人数が多い故、そのようなこともできる。
部員みんなの努力の結果である。それ故、人数は力である。

11月に入って、高校リーグも終盤を迎える。
対国際戦。7-0で勝利。常にライバルでもあった国際高校に大勝し、チームは勢いに乗る。
翌週、対王子総合戦。昇格をかけた1戦になる。これまで1度も勝ったことのない相手。
敵地に乗り込み、大一番を戦う。先制され、前半を0-1で折り返す。しかしながらあきらめなかった。
相手チームのキーパーの状況を良く把握し、攻撃の手を緩めずに相手に向かった。1-1に追いつき、
後半試合終了少し前についに逆転。ここまで7勝1分・・・最終戦を前に2位以上をほぼ確保した。

次戦は新人戦。相手はまたもや 飛鳥高校・・・(選手権は顧問がくじを引き、新人戦は2年生のMさんが
くじを引いたが・・・) 土曜日の午後、授業を3限の途中で抜け公欠とし、飛鳥高校に移動しての試合となる。
中央線がが止まっていたり、遅延もあって大変であったが、何とか会場に辿り着き、試合を行う。
互いに3年生が抜けてのしあい・・・飛鳥は10名。しかし技術力などしっかりしたものがあり、防戦一方となる。
前半を終え0-4。しかし、思ったよりも点差は小さい。いい雰囲気の中、後半が始まる。相手の攻撃は厳しいが、
失点を許さず試合は進んでいく。このまま後半は0-0か?と思われたが、後半27分に失点。失点はこれ1つ。試合終了
前は相手ゴールに迫り、あわや得点のシーンもあった。スコア0-5ではあったが、成長が認められた試合だった。

残る試合は1つ・・・7戦全勝の清瀬高校との試合。2018年に清瀬が加盟したときは、3-0、3-2と完全に格上だったが、
以降は翌年に0-2、1-2と敗北し、2022年は0-0のスコアレスドロー。練習試合も度々実施、いいライバル関係となった。
しかし、今年はクラブチームから5人選手が入ったということで、非常に強い。
清瀬高校との優勝をかけた試合は12/22、クリスマス集会の翌日に、ICU高校グラウンドと決まった。

秋学期期末試験が終わり、最終戦へ向けて練習が始まる。練習試合も、日曜日に世田谷総合高校まで出かけ、
1部の狛江高校、世田谷総合・東京実業・佼成女子の合同チームと練習試合を行う。
いよいよ最終戦。もっともよい条件で試合ができるよう、ホームの地の利を生かすべくできることはやった。
西日が厳しいICU高校グラウンドの特性を生かし、キックオフは前半体育館側、後半野球場側となるように
確認をした。試合当日は予定通り、陣地を取ることができた。前半、相手直接FKから1失点してしまった。
しかし、あきらめなかった。後半中ごろに1点を取り返した。ただ、我々は1引き分けがあったり、得失点差で
この試合引き分けでは優勝とはならない。最後の時間で1点を取る努力をせねば・・・残念ながら、試合終了
少し前、得点を挙げたのは清瀬高校だった。
1-2の敗戦・・・よく戦った。33年目にして初のリーグ優勝は幻となってしまったが、創部以来最高の成績だろう。
試合後、代替わりの式を行う。

1月から新チーム始動。早速1/12に赤羽北桜高校に出かけて練習試合。
1,2月は基礎技術をしっかり身につけることを目標に、2025シーズンを見据え、47期生主体の活動が始まった。

(2024シーズン 表彰)
・第44回東京都女子サッカー連盟 高校リーグ2部(3部制) 
 準優勝(7勝1敗1分)

・第44回東京都女子サッカー連盟 高校リーグ
 2部リーグ得点王  紀川 千尋
 
・第44回東京都女子サッカー連盟 高校リーグ
 2部リーグ優秀選手  岩倉 杏

DSC_1438.jpgDSC_1420.jpgDSC_1426.jpgDSC_1423.jpg

2025220
スクールライフby 農LIFE

枝活2025

農業や環境問題について体験し学ぶ、NO 農 NO LIFE(略して農LIFE)、3学期も活動中です!

落葉樹もすっかり裸になった冬のある日、夏にブルーベリー摘み取りでおじゃました吉野果樹園さんにうかがいました。(ブルーベリー摘み取りの記事はこちら


この時期ブルーベリー農家さんは枝の剪定でお忙しいとのことで、一昨年は、剪定して落とした枝を拾って集めるというお手伝いをさせていただきました。が、今年は、すでに枝を拾う作業は済んでいるということで、ブルーベリーの枝の剪定作業についてじっくりお話を伺ったあと、実際に1本ブルーベリーの木を生徒が剪定させていただきました!

高校の畑エリアでも、ブルーベリーなどの果樹を育て始めたところ。これは剪定技術を学ぶまたとないチャンス!

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まずは吉野さんから、剪定の意義や、方法、気をつける点など、お話を聞きました。

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仕上がりや成長度合いを考えながらもテキパキと剪定を進める吉野さん。まさに「木との対話」。

では、実際にやってみましょう!と剪定ばさみを渡されて・・・

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はじめはどこからハサミを入れたらいいのか分からず、なかなか手が進みませんでしたが、ああでもない、こうでもない、と言っているうちにだんだん切るべき枝が分かってきた!?

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ここだっ!えいっ!

写真ではちょっとわかりにくいですが、不要な枝を落として、だいぶすっきりしました。

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最後に、剪定した木に目印のポールを立てて、来年の夏の成長を見に来る約束をしました。

それから、高校の果樹にもついている、謎の白いふわふわの正体も、チュウゴクアミガサハゴロモというこの数年急激に大繁殖している外来種の昆虫の産卵跡であることを教えていただきました。枝を切って、白いふわふわをはがしてもらい、実際に卵を観察しました。

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気候変動や生態系の変化を相手に、どのようなことができるのか、考えさせられます。

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吉野さん、ありがとうございました!

202525
スクールライフby R.S.

トビタテ!留学JAPAN:留学報告

文部科学省が主導する官民協働海外留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN」日本代表プログラム」で昨年度代表に選出され、「Life with Refugees〜移民・難民と共存する社会を目指して〜」と題してドイツとデンマークで移民をテーマに探究してきた44期生の生徒Sさんの留学報告です。

現地での活動報告のレポートを抜粋してお届けします。


・・・・

2023年7月 ドイツ ベルリン 

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難民支援施設として使用されているFlughafen Tempelhof、Tegel AirportやAnkunftszentrumを訪問した。Flughafen Tempelhofと、Tegel Airportは、主にウクライナ難民支援のために、空港の機能を停止し、シェルターや物資保管庫として使用されている施設である。体育館6つ分ほどの広さがある部屋には、ドイツ全土から寄付された生活必需品が保管されており、ウクライナとベルリンを行き来するトラックに物資が乗せられていた。自らもこれらの物資運搬を手伝う中で、その物資の多さや、国民から寄せられた暖かいメッセージの数々に胸を打たれた。Tegel Airportは、空港の屋内外がウクライナ難民の居住施設として使われていた。個人や家族のために仕切られた個室や、十分な食事だけでなく、洗濯機や幼稚園などの設備、行政手続きを行える場所、音楽や芸術、言語などを学ぶことのできるセッション、シェルターとベルリン市内を行き来するバスの運行など、高い水準の生活を提供するための工夫がなされていた。

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また、ドイツの入国管理局のような役割をもつAnkunftszentrumでは、緑の多い開放的な空間と、集団で食事をすることもできるスペース、移動式のX線を備える病院など、居住者が安心して滞在できるような場所となっていた。閉鎖的な空間で、入居者の自由はほとんどなく、内部での不審死がたびたび問題となる日本の入管とは対照的な印象を受けた。所内のスタッフも、高圧的な態度をとる日本とは異なり、スタッフと入居者が屋外で談笑する姿も多く見られた。総じて、ドイツの難民支援政策は、日本も見習うべき点が多いと感じた。海外にルーツを持つ人の少なさや、移民・難民受け入れ実績があまりないこと、入国管理のシステムが整備されていないことなどを鑑みると、ドイツに倣った体制を導入するのは難しいが、ドイツの良い部分を取り入れる努力が必要だと感じた。

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・・・・・

KuB Berlinは、ベルリン市内を中心に活動する民間の難民支援団体である。ここでは主に、KuB Berlinが主催する難民向けドイツ語教室の視察と、リーダー・メンバーへのインタビューを行った。言語教室に参加している難民のほとんどは、中東やアフリカ地域出身であった。ウクライナ難民と比較すると、中東・アフリカ地域からの難民は、支援や労働許可などが大幅に制限されており、民間団体に頼らざるを得ないケースが多いという。また、中東・アフリカからの難民は、ドイツ語はもちろんのこと、英語も話せない人が存在し、彼らにとって公的機関や政府サービスの援助に登録することは非常にハードルが高い。難民として正式に認定されず、不法滞在というかたちになり、政府の援助もうけられず路頭に迷った人が、KuBを訪れるというパターンも多いらしい。ドイツ語教室の教室内は、学習者がリラックスして学べるように、軽食や飲料が用意されていたり、学習者同士の交流・会話を積極的に促しながら授業を進めたりする様子がみられた。インタビューの中では、ドイツにおける民間団体の難民支援の実情を知ることができた。上述のとおり、難民のなかには、サービスや援助を受けたくても、さまざまな理由からそれを求めることができない人々がいる。KuBの相談窓口では、そのような人々が、本来享受できるであろう支援や権利へと彼らを結びつける活動をしている。ドイツには同様の支援団体が数多く存在し、政府はそれぞれの団体に支援金を提供している。移住先・避難先の国の文化や言語、行政手続きを理解することができず、困窮やトラブルに発展する、というのは、日本でも多く見られるケースである。官民連携を強化し、ドイツのような支援体系を作ることが必要だと感じた。

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・・・・・

2023年7月 デンマーク オクスボル FLUGT - REFUGEE MUSEUM OF DENMARK

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世界で唯一の「難民ミュージアム」を訪れた。UNHCRの後援のもと運営されているこのミュージアムでは、難民問題そのものや、難民制度に焦点をあてるのではなく、難民一人一人の生活や、それそれが持つ物語にフォーカスした展示を行っていた。現地では、展示の閲覧と併せて、ミュージアムを訪れた人との交流、スタッフへのインタビューやアンケートの実施などを行った。展示内容は、「難民」という私たちが経験したことのないsocial statusについてより深く学べるように、難民の子どもが暮らしていた部屋を再現した展示、戦時中難民が実際に暮らしていた場所の周りを音声ガイドとともに歩けるコース、難民の実際の声を用いて彼らの心境を聞くことが出来るコーナーなど、具体性や再現性を特に重視したものとなっていた。

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FLUGTを訪れたことで、日本において難民に対する理解を促すためには、「難民」という概念そのものについての説明だけでなく、彼らがもつそれぞれのバックグラウンドを知ることのできる機会が必要なんだと気づくことができた。移民によって引き起こされるトラブルや外国人の流入急増といった事象が倒錯し、移民へのヘイトが高まりつつある中で、一個人としての難民を知ることで、遠い国の、自分とはほど遠い環境下で暮らしてきた人々に思いを馳せることができるようになる。

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2023年7月 デンマーク コペンハーゲン 

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Educational Visit Denmarkのコーディネートのもと、コペンハーゲン市内の小学校および学童保育施設を訪問し、多文化共生社会における民主主義的教育について学んだ。デンマークをはじめとする北欧諸国の教育は、幼稚園・保育園や初等教育の段階から、主体性・自由を重視する教育を展開している。多様性、平等な機会、民主主義的態度、非競争的、分析的思考、形式ばらない、ウェルビーイング、個人の自由、異なる能力とニーズといった要素を尊重し、質の高い教育を国民全員が享受できるよう様々なサポートを行っている。例えば、デンマークでは基本的に義務教育十年に加えて大学院までの高等教育が無料で受けられる。多岐にわたる奨学金の提供のほか、幼稚園と小学校の間にpre-school classの設置、3rd gradeからの英語教育と7th gradeからの第二外国語教育、5th gradeからのインターネット教育、宿題の廃止など、先進的かつ多機能的な教育を多く採用しており、児童生徒がより幅広い選択肢をもてるようなカリキュラム設計となっている。特に感銘を受けたのは、「フォルケホイスコーレ」という施設の存在だ。生涯教育という概念を大切にするデンマークでは、本来教育過程を終えた人々(農民など)のために、寄宿学校などの教育の場を提供している。高い幸福度や、他の先進国が挙って参考にする教育制度は、国の政策の賜物であると感じた。

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移民難民にとどまらない外国人に対する偏見や配慮の欠如は、すくなからずその歴史や地理的要因が関係してくる。しかしながら、これを日本だから、欧米とは違うから、という理由であきらめるのではなく、多文化共生の社会に向けてどのような具体案をとれるかが非常に重要になってくる。日本と外国をつなぐ架け橋としての役割を担うのが教育であると自分は考えた。たとえば、FLUGTの展示のように、自分とはバックグラウンドが全く異なる人々の視点に、擬似的に立つことが出来るような機会は、教育を受ける人々の共感性と国際的な視野を大いに涵養する。長く日本の主流である、座学を重んじる授業形式の中では、難民という概念を、客観的・政治的視点からしか見ることができない。移民難民問題にとどまらず、当事者の視点に立つことが出来るようなカリキュラム設計を推進していきたい。無論、日本国内の移民難民に対する支援もより一層強化していかなければならない。このセクターは、私たち学生が積極的に関わり、貢献できる部分である。現在参加している日本語教育ボランティアや、国際支援プログラムへの参加によって、まずは自分の周りから、海外にルーツをもつ人々が日本でより心地よい生活を送れるよう支援していきたいと感じた。外国人のための言語習得支援やコミュニティへの参加促進、日本人のための国際教育や国際交流の機会設置など、双方への教育的アプローチを継続して行うことで、誰もが安心して暮らせる社会へ一歩前進することができる。

・・・・・

(留学を終えて)

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私にとっての留学の価値とは、「人や環境と対話を交わすこと」であると考える。留学の重要性について語る際に、「本やネットではわからないものを見に行く」というのは、よく言われる話だ。留学を終えた今、日本の中にいては学べないことというのは、私が想像していたものより遥かに大きかったと実感している。留学前、ドイツを訪れる目的は、先進的な難民政策を視察し、それを日本に導入する術を探ることであった。現地では、もちろん、今までは知ることのできなかった政策や、その有効性、メリット・デメリットを実際に知ることができた。しかし、それ以上に大きな学びは、「人や環境との対話」から得られた。例えば、「その国の政策を国民はどう感じているか?」「難民が今必要としているサービスはどのようなものか」「現地にいる人が不安に感じていることは何か?」という情報は、論文などに掲載していることも少なく、現地の人との対話からしか知ることができない。社会学・人道支援において最も尊重されなくてはならない、人々の暮らしや感情を、生で聞くことができるのは、何よりも大きな収穫であると感じた。また、「なぜこの政策がドイツで実現できたのか?」「このシステムがうまくいっていないのはなぜか」「何がどのような問題を引き起こしているのか」「日本で同じことを行うとしたらなにが起こるか」といった疑問は、現地に赴き、現地の人と話し、そして現地で考えることで解決の糸口を見出すことができる。その環境との対話を通して、自分が持つ疑問の本質を理解することができたと考える。ただ見に行くだけでなく、そこでの会話や思考にこそ、留学の価値があると、私は思います。

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・・・

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