2018年 2月5日
イベントもりもり!
2年冬のキリスト教講演会~あなたはどう生きるか~
先週の水曜日、2年生として最後のキリスト教講演会が行われました。
講師は、花小金井教会牧師/聖学院大学人間福祉学部チャプレン/東久留米市の滝山しおん保育園付牧師の、五十嵐 成見先生です。
皆で賛美をした後、先生の高校時代の失恋!?エピソードに場が和んだ中、お話の冒頭に登場したのはAIでした!
AIがさまざまな分野で登場し、合理的で"間違い"の少ないAIの判断が重要視されていく時代。
人間が物事を自分で考えず、責任をとらなくなっていく未来が予測されます。
人が時代の空気や周りに流されると、どうなってしまうのか...?
先生は「愛が冷えていく」という表現で、その行く末を例えておられました。
新約聖書ルカによる福音書2章1~7節に登場する宿屋の主人は、身重のマリアを泊めることを断ります。
そのときの主人の気持ちを想像し、「愛が冷えた」原因を探っていきます。
当時は、「子供を生むことには汚れが伴う」という時代。
身重のマリアを宿泊させれば、汚れがその宿に付き、清められるまでのしばらくの期間は営業できなくなってしまう、ということを恐れて、宿の主人はマリアとヨセフを泊めなかった。
自分の利益を優先して、愛を失ってしまった、というお話がありました。
AIの例だけではなく、今漫画化され話題になっている『君たちはどう生きるか』や、ハンナ・アーレントの「凡庸な悪」の分かりやすい例がちりばめられていました。
「何を、どう考えて生きるか。」
卒業後の進路を真剣に考える高校2年生にとって、刺激的な投げかけでした。
五十嵐先生、ありがとうございました!