2020918
by まきの

高校に古典は本当に必要なのか

2020年6月6日、ここICU高校で、「高校に古典は本当に必要なのか」通称、
「こてほんシンポジウム」が開催されました!
主催は同じくICU高校の生徒8人。
そのうちの最後の方に滑り込んだ人(私)が今ブログを書いてます。


こてほんプロジェクトのメンバーは、去年開催された「こてほん」(明星大学で行われたシンポジウム「古典は本当に必要なのか」)
の書きおこしの本をきっかけに、そこに当事者である高校生の意見が含まれていないことへの大きな違和感を、
そして古典の未来を誰よりも自分たち自身に問いながら、シンポジウムというかたちで実現しました。
コロナで延期になってしまったり、オンライン用のプログラムを検討し直さなければいけなくなったり、
当日もWifiが落ちたりして本当にハプニングだらけでしたが、なんとかやり通せました!!

zoomを使ったシンポジウムでした。
参加してくださった皆様、心から感謝しております。
めちゃくちゃ楽しかったです。
2.png(当日の様子)

渡部泰明先生(東京大学)、福田安典先生(日本女子大学)、近藤泰弘先生(青山学院大学)、
ツベタナ・クリステワ先生(ICU)、猿倉信彦先生(某国立大学)、前田賢一先生(メーカーOB)を
ゲストとしてお迎えし、白熱した議論と絡み合う古典への思いとともに、
最終的には200人規模のシンポジウムになりました。
3.png(大学の先生方によるミニ講義)

第一部では前回のこてほんの内容を整理し、第二部では高校生パネリストが
肯定派・否定派にわかれてディベートをしました。
4.png(ディベート中の様子)

みなさんはどう思いますか?
高校に古典は必要でしょうか。不必要でしょうか。
そもそもこういった必要・不必要という枠組みで考えるものではないのでしょうか。
5.png(ディベート中の様子)

ディベート終了後、肯定派否定派というレッテルをはずし、
フロアも含めた全員でのディスカッションがありました。
6.png(司会の二人)

シンポジウムは無事終了したとはいえ、わたしたちもまだまだ話し足りていません。
三時間では到底話しきれない、もう一日あっても全然足りないくらい、この話題、
深すぎるんです(笑)
7.png(長谷川さんのスピーチ)

 今回のシンポジウムは書籍化されることが決まりました!文学通信より11月刊行予定ということで、こちらにお知らせが出ています。
https://bungaku-report.com/books/ISBN978-4-909658-36-4.html
刊行と合わせて、当日の録画も見られるように準備していますので、今回参加されなかった方もぜひ目を通してみてください。とくに最後の長谷川さんのスピーチだけでも!!考え方、変わると思います。

そのほか、現時点で公開している資料もありますので、ぜひご覧ください!

○こてほん2020コンセプトビデオ
https://www.youtube.com/watch?v=uRyWTeqVoMg(YouTube)
○【高校に古典は必要か】高校生アンケート結果分析
https://www.youtube.com/watch?v=ysBQunIIGHo(YouTube)
○【高校に古典は必要か】パネリスト先生方の主張まとめ
https://www.youtube.com/watch?v=1REUFOpHpBQ(YouTube)
○協力してくださった先生方の主張まとめ
協力してくださった先生方の主張 .pdf
○ディベートの立論まとめ
ディベートの立論.pdf
・肯定派の立論詳細
最新版:肯定派ディベート立論.pdf
・否定派の立論詳細
最新版:否定派ディベート立論 .pdf
・ディベートの前提
ディベートにおける前提.pdf

202092
by J.B.C

第43回 入学式・9月生編入学式 実施! 

本日、9月2日、ICU高校43回目の入学式兼9月生編入学式が
大学チャペルで挙行されました。

40数年の歩みの中でも、9月に行われた入学式は初めてのことでしょう。
そして、保護者のご参加がない入学式も、きっと初めてのことでしょう。
IMG_入学1 (2).JPG


心の中だけで歌う賛美歌に、校歌。
オルガンの音色がひときわ美しくチャペルに響きます。
IMG_入学1 (1).JPG
初めてづくしの今年の入学式。
ですが、43年間、変わらないものもたくさんあります。
その一つが、担任による入学生全員の呼名です。IMG_入学1 (4).JPG
この時だけは、1年生全員がマスクをしながら元気よく返事をしました。IMG_入学1 (5).JPG
IMG_入学1 (6).JPG
6名の9月編入学生も、一人一人呼ばれました。IMG_入学1 (7).JPG
続いて、代表生徒2名による生徒宣誓。IMG_9157.JPG
IMG_9183.JPG

そして、もう一つ、変わることのないもの。
それは、在校生代表によるスピーチです。
例年なら「高校生活に不安を感じていませんか?」との問いかけがあるスピーチですが、
今年はすでに、クラスみんなが友達!という中での歓迎の言葉ですから、
何と難しかったでしょう~IMG_入学1 (12).JPG
すでに3ヶ月間の高校生活を経験してきた1年生に、今、改めて気づいて欲しい、ICU高校が育む多様性の基底に触れたスピーチ。IMG_入学1 (13).JPG
原稿を読むことなく、新入生にまっすぐ届けられた言葉の一つ一つに、誰もが聞き入りました。IMG_入学1 (14).JPG
IMG_入学1 (8).JPG
最高のスピーチでした。

この入学式の様子、zoomビデオウェビナーを使って、1年生の保護者のみなさまに同時配信しました。
IMG_入学1 (3).JPG
画面からチャペルの中の臨場感は伝わったでしょうか?
この間、裏方は大忙し!IMG_901269.JPG
桜舞う春の麗らかな日差しとは打って変わって、
照りつけるのは、真夏の光線。
ほんのわずかな間、マスクを外してこぼれた笑顔がキラキラと照らされました。IMG_入学1 (15).JPG
このコロナの時代にあっても、
ICU生らしく柔軟に、そして力強く、道を拓いて下さい。IMG_入学1 (16).JPG
在校生、教職員一同、心を込めて伝えます、
入学おめでとう!IMG_入学1 (17).JPG

2020615

インタビュー企画

こんにちは!41期(高校3年生)のきょうかとみきとです。

今回私たちは、オンライン授業の合間を縫って先生にお話を聞く、インタビュー企画をはじめました!
きっかけは、3年生の選択科目である「課題探求講座」という授業で私たちが「コミュニティ」についての研究をしていることです。その中で、まずは一番身近にあるICU高校のコミュニティを知りたい!という思いで、この企画を進めています。
読者の皆さんにも、ICU高校の日常や雰囲気を少しでも感じ取ってもらえたら嬉しいです!


今回は私たちの担任、田島先生のお話を聞きました。


きょうか:担当の科目は何ですか?

田島ちゃん:保健体育科を担当しています。

みきと:食堂の好きなメニューはありますか?

田島ちゃん:ビビンバがあったら嬉しいです。野菜がたくさん摂れるし。

みきと:最近のマイブームはありますか?


田島ちゃん:今ね、フレンチトーストをいかに美味しく作るか、いかにフワフワで、適度な甘さで作るかを研究してます。1週間に1回は今のところ作ってる。意外な一面かもしれませんが。なんか、納豆ご飯とか食べてそうでしょ(笑)

みきと:へぇ〜!確かにけっこう意外でした。

きょうか:うん、納豆ご飯食べてそうです(笑)。

きょうか:ICU高校生を一言で表すと?

田島ちゃん:ひとことっていうのが結構難しいんだけど、ひとことではとても表せない人たちが多いので...だけど、言うなら、「未知」。

きょうか:その言葉を選んだ理由はありますか?

田島ちゃん:実際関わってみると、一人一人知らないところとか、一日一日新しい魅力が発見されていくような人たちが集まっている。毎日が未知との遭遇、みたいなね。新しい価値観とか、こんなことを考えてるんだ!っていうのを、深く関われば関わるほど感じられる人たちが ICU高校生って気がします。

きょうか:ICU高校での一番好きな行事はなんですか?

田島ちゃん:新歓のシーズン?新入生歓迎の行事はけっこうICU高校っぽいかも、と思う。新入生に対して先輩たちが前のめりで歓迎している感じが、すごく好き。今回もこういう状況で新歓(始業式の翌日に行われる新入生歓迎会)とかはできなかったじゃない?だけど生徒会のみんながホームページを立ち上げるって聞いて、そうやって新入生のために前のめりでやってくれている感じが、4月5月の、春のシーズンの行事がすごくいいな〜と思ってます。

新入生歓迎会では、部活や有志によるパフォーマンスで盛り上がります!
20200615_02.jpg
20200615_03.jpg
新歓(新入生歓迎)のシーズンでは部活も頑張って一年生たちを勧誘します!

こうやってポスターを持って、学校中を歩き回って勧誘したり...
20200615_04.jpg
(女子サッカー部)

仮入部で実際に一年生が部活を体験してみたり...
20200615_05.jpg
(ハンドボール部)

こんな感じで、新入生歓迎の期間は2年生と3年生が全力で新入生を迎え入れます!
20200615_06.jpg
きょうか:田島先生にとって、ICU高校のいいところは、どんなところだと思いますか?

田島ちゃん:出会いですかね。ICU高校に入ったら、本当に色々な意味での出会いがあると思う。私たちもそういう素敵な出会いが保証できる環境とかっていうのを築いていけるようにしています。

みきと:出会いっていうのは、主に人とか...?

田島ちゃん:そうだね人もそうだし、あとは色々な体験だったりとか、日々の授業だったりとか、そういった意味で色々な新たな出会いはたくさんあると思う。

みきと:確かに、経験っていう意味でもICU高校では多くの出会いがあるかもしれないですね。

田島ちゃん:ただなんかね、その...ICU高校に入れば絶対あるかって言うとそうではなくて、けっこうみんな自分でつかんでいっている部分もあると思うから、そういうなんだろう、パッションっていうのかな。熱量を持って入ってきてくれると、より充実するんじゃないかなって思う。出会いをつかんでいくぞ、みたいな感じかな。

きょうか:そうですね。ICU高校には挑戦したかったら、その分全力でサポートしてくれる先生や友達がいる気がします。

みきと:必ずしも強制で全員参加じゃないけど、色々な機会が与えられてるのはすごい素敵な環境だと思います。

きょうか:先生、今日はお時間いただいて本当にありがとうございました!

田島ちゃん:いいえ!これからも頑張ってください。

-------------------------------------------------------------------------------------------------

インタビューを終えて...

みきと:全体を通して、田島さんはICU高校に対してすごく肯定的だなという印象でした。自分は、住民参加型のまちづくり・コミュニティづくりに興味があって、人々がコミュニティに対して課題に感じていることを訊き、それを改善・解決するためになにかできることはないか考えてみたいと思っています。なので、現在のコミュニティが好きな人からもそういった課題意識を引き出せたらいいなと思っています。ただ、決してコミュニティを一旦嫌いになってほしいわけでもないし、無理に粗探しをさせるようになるのは避けたい。その訊き方は思ったより難しいかもしれないなと感じました。
きょうか:私は課題探究講座で都市での多文化共生の可能性を研究テーマにしていて、その一つの着眼点として、場所への愛着心(プレイスアタッチメント)について考えています。インタビューを通して、田島先生がICU高校での「出会い」や「新しい価値観との遭遇」についてポジティブに考えていることから、場所への愛着心はそこでの人との出会いや経験の共有、対話によって形成されることに気づきました。そして、学校よりも大きなスケールで、人々が都市に愛着心を持つためにはどんなことが必要なのか、と考えることのきっかけになりました。これからも研究を頑張ります!

最後まで読んでくださってありがとうございました!
次回は、1年生の担任を今年初めて担当している山岸先生が登場します。お楽しみに〜

2020518
スクールライフby H&M

ICUHSのオンライン授業の紹介 Our online classes!!

こんにちは、私たちは、現在2年生の42期生です!

中学生の皆さんは、いかがお過ごしですか?
そして43期生の皆さん、入学おめでとうございます!学校で直接会える日を楽しみにしています。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、4月から始まったICUHSのオンライン授業。
初めは機械トラブルもあったりしましたが、今はすっかり慣れました。


一方で、新しいクラスのみんなに直接会えないのは少し寂しく不安でもあります。
先生方も、いつもの私たちICU生の元気なリアクションが減って悲しそうにしてます。

でも、やはりICUの先生方は授業を工夫されていて、オンラインでも十分に学ばさせてもらっています。

先生方は、ビデオ通話が大人数でできるZoomとGoogle Meetを主に使って授業をしたり、時差や通信環境を考慮し、授業動画を載せてくださったりもしています。
Zoomでは、少人数で話し合いができる機能を活用して、グループワークなどもできるので、まだあまり話したことのない仲間ともオンラインで少しづつ距離を縮めることができていると思います。


例えば、ホームルームでは「絵しりとり」や「人狼」などシンプルではありますが、オンライン上でも楽しめてお互いをもっと知れる様なことに取り組んでいます。
担任の先生とも1対1で面談や雑談をしたりして普段の学校生活に近い日々を過ごしています。


また、2年生で学ぶ倫理では毎年恒例のグループプレゼンテーションがありますが、今年はいつもと違いオンラインで共同作業する必要があります。
オンラインだと直接話すより、少し気まずく感じたりもしますが、徐々に慣れてきていると思います!


最後に、ICUHSのオンライン授業ならではの、あるあるを紹介します!

突然、金髪で現れる人がいる
前髪を作った人が多くて、一瞬誰かわからない
大体みんな下はパジャマ
バーチャル背景の癖が強い
時差の影響で眠そうな人がいる
吉祥寺が恋しい
オンライン授業への適応力が高い
先生が急に消えたりドアップになったりする
当てられてわからない時は、ジョークでごまかす
ミュートを外す・つけるの忘れがち
変なニヤニヤが止まらない

コロナでみなさんいろいろ大変だと思いますが、今の状況だからこそできることを探して、学校に行ける日を家で待ちましょう!

Hello everyone!
We are 42nd students, currently in the 2nd year.

43rd students, welcome to ICUHS! We are looking forward to seeing you at school!

Because of the COVID-19 outbreak, we started our online classes in April. We did struggle a bit at first, but we are getting used to it day by day. Of course, we do miss seeing our classmates face to face and not virtually.

Teachers seem to be a little blue since they can't really see our faces during class too, though they offer us the best they can do for us to learn. We mainly use applications such as Zoom and Google Meet to call, or some teachers post lecture videos for students with different timezones or unstable internet connections. In Zoom, they have such thing called breakout rooms where we can split up and discuss in small groups. By using that, we are gradually getting closer to our new classmates.

During our homeroom, we once played simple games to bond with each other. We also had one-on-one friendly conversations with our teacher, discussing any problems or worries we have.

Also, in our ethics class, a requirement for second-year students, there's a group presentation project every year that we have to work on. This year, it is quite different since we can only work with our groupmates online. Discussing online might be a little awkward compared to talking face-to-face, but we are getting there!

We know that this pandemic is affecting us in stressful ways, but we as ICUHS students are making the best of it by trying to find things that can only be done during a time like this.

We hope that you are all doing well and remember to STAY HOME!!!

2020518
by NKJ

図書館から、520冊が出発!

ずらっと並んだ図書館の本。
先週受け付けが行われた「郵送による図書館の本の貸し出し」、
140件520冊の申し込みがありました。
生徒の皆さんが、本校HPから「ICU高校図書館Web OPAC」を使って本を探し、Googleフォームで注文したもの。
図書館2.jpg
図書館3.jpg
一冊一冊、書架から取り出し、間違いがないか慎重に確認。


図書館4.jpg
レターパックとポリ袋に包まれて。
住所ラベル、計量はかりを並べて作業が始まります。

図書館司書の方は、「読書を通じて少しでも皆さんが元気になると嬉しく思います。また、一日も早く皆さんとお会いできる日が来ることを祈っています。」と話します。

520冊の本よ、行ってらっしゃい。
多くのICUHS生を励まし、明るい希望となり、学びを支えてくれますように。
図書館5.jpg
図書館6.jpg

202051

ICU高校に関心を寄せてくださる中学生の皆さんへ

お元気ですか。
国内各地、また世界各地でどのようにすごしていますか。
国内中学校の友達にも会えず、外出もままならず、勉強も手につかないで不安の中にいる人、
世界各地でオンライン授業を受けながらも、猛威を振るう感染症に息をひそめながら暮らしている人。

いつまで続くかわからないこの毎日に、ささくれた気持ち、投げやりな気持ちになってはいないでしょうか。
世界中のだれもが、翻弄されながら毎日をすごし、だれにも逃げ場がない状況です。
No2_IMG_20200403_093413.jpg
イライラしたり、落ち込んだり、急に涙があふれたり、ということはごく自然なことです。
親しい友人やご家族と、ゆっくりと穏やかなことばで、お互いの気持ちを話してみてください。

皆さんのことが気になりながら、3月から4月にかけて、ICU高校も嵐のような毎日を送りました。
3月初めからの突然の休校、かろうじて挙行できた小雪まじりの卒業式、休校の延長とオンライン授業のスタート。


No3_20200411_111158.jpg
皆さんはいま、世界について、社会について、政治について、科学について、人間について、そして自分について、どんな本を読み、どんなことを考えていますか。
いま感じ、考えていることを、ぜひ文章にしてみてください。この状況で皆さんが書き記すものは、きっと皆さんの人生の土台になるはずです。
特に海外にいる皆さん。どんな世界を持ち帰り、持ち寄ってくれますか。「コロナ、マジやばかった」、その一言で終わることがないように。昨日の美しい世界を伝えてください。
No4_IMG_20200411_110955.jpg
中学生の皆さんが、この事態から多くを学び、将来、平和のために働く人へと育ってくださるように、私は強く願っています。
恐怖や敵対に陥ることなく、世界と社会の分断を回避する知恵と力を互いの内に育てましょう。
できれば、特にこのような情勢の中で、より苦難を強いられている人々を共に覚え、その人たちの隣人となる勇気を持つことができるように。

皆さんにお会いできる日を心待ちにしています。
皆さんとご家族の健康と安全を祈ります。

国際基督教大学高等学校
校 長 中嶌 裕一

前へ 8  9  10  11  12  13  14

最近の記事

カテゴリー

アーカイブ

2024年度

2023年度

2022年度

2021年度

2020年度

2019年度

2018年度

2017年度

2016年度

2015年度

2014年度

2013年度

2012年度

2011年度

2010年度

2009年度

ICU高校 公式Facebook ICUHS Hodgepodge
SUPER GLOBAL HIGH SCHOOL Project
ICU高校30周年記念スペシャルサイト