江戸東京たてもの園での作品展示
高校と同じ小金井市に「江戸東京たてもの園」という場所があるのをご存知ですか?
「江戸東京たてもの園」は、都内の文化的価値の高い施設を移築保存している野外博物館で、スタジオジブリが『千と千尋の神隠し』のために非常に参考にしたと公式にコメントしている場所でもあります。
江戸時代後期から明治、大正、昭和の日本の建物が移築復元されており(内部にも入れる!)、フォトスポットとしても大変人気があります。
11月20日(土)、21日(日)、この江戸東京たてもの園にて、2年生の美術の作品(切り絵のランタン)を展示致しました。
夜間特別開園 紅葉とたてもののライトアップイベントでの展示です。
今年の夏のイベント「たてもの園 下町夕涼み」は、緊急事態宣言下の為、中止。
待ちに待った、イベント再開でした。
放課後、有志の生徒達で搬入・設営作業を行いました。
秋の日は釣瓶落とし。暗くなり始めた園内で、ランタンに灯が入ると「わぁ!」思わず歓声が上がります。長い時間を掛けて、美術室で居残りをして作り上げた切り絵作品に灯がともる瞬間は感動します。
(生徒撮影写真)
今回は、夏のイベントで展示予定だった作品も合わせて30基のランタンを設営しました。
初めてたてもの園を訪れるという生徒も、何回も来ている生徒も、友達と一緒に散策する園はまた格別の楽しさがあります。
この日は偶然にも月食。設営作業をしながら、友達と一緒に月を見上げたり、復元建造物の写真を撮るのが楽しくて、たてもの園での時間はあっという間でした。
イベント当日は、多くのお客様が来園され夜のたてもの園を楽しんでいらっしゃいました。暗闇の中に浮かぶ復元建造物の窓の明かりとライトアップされた紅葉。下町通りはまるで昔の商店街のような趣で、タイムトリップしたような、異世界に迷い込んだような、ワクワク感があります。復元建造物の中では囲炉裏や暖炉に火が入り、東の広場では約1,000個のキャンドルでキャンドルナイトの演出がされています。武蔵野の風景の中、ゆっくりと揺らぐ炎の温かさを楽しむ事ができます。
ICU高校の生徒のランタン展示も多くのお客様が足を止め、写真を撮って楽しんでくださいました。
ランタンのテーマは「世界のたてもの」。生徒たちが過去に滞在していた国、コロナがおさまったら行ってみたい場所、おすすめの観光地など、世界各地の建物をモチーフにして作られた30作品。今回は、江戸東京たてもの園の復元建造物をモチーフとしている作品もあります。
一眼レフカメラを持った若い人のグループが「高校生の才能に嫉妬する~」とランタンの写真を沢山撮ってくださったり、ランタンを前に過去に訪れた世界の国々の思い出話に花を咲かせるご夫婦、小さいお子さんはカラフルなランタンに駆け寄ってとりあえず触ってみます(中はLEDなので触っても安全です)。たてもの園での展示は今年で4年目となりますが「毎年、このランタンが楽しみなんだよね。」との嬉しい声も聞かれました。
(生徒撮影写真)
(生徒撮影写真)
翌21日(日)は夕刻より天候が崩れましたが、雨にけぶるライトアップも風情たっぷり。多くのお客様が写真撮影や、キッチンカーの温かい食事を楽しんでいました。
(生徒撮影写真)
(生徒撮影写真)
夢のような夜のたてもの園も楽しいですが、昼間の園も大変素敵な場所です。秋には農家の軒先に干し柿が吊るされ、お正月には門松や正月飾りでおめかしします。今は縄文時代の竪穴式住居も再現されていますよ。いつ行ってもお楽しみがいっぱいのたてもの園です。是非、カメラを持って遊びに行ってみてください。